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『CrossFire CHAMPIONSHIP 2012 Season4』で HollowMellow (LIA-BLUFF) がチャンピオン防衛、『World Cyber Games 2012』日本代表の座を獲得

クロスファイア

新宿明治安田生命ホールで開催された『CrossFire CHAMPIONSHIP 2012 Season4』で Japan HollowMellow (LIA-BLUFF) が優勝し、『World Cyber Games 2012』日本代表の座を獲得しました。

CrossFire CHAMPIONSHIP 2012 Season4

出場チーム

  • Aブロック代表 Japan Millet:D – hot_ice, TeNRi, A.net, Makky, :D)+<
  • Bブロック代表 Japan Fanks! – Sakura, Majesty, dervitz, Arrengi, AkiDD
  • Cブロック代表 Japan eXceptioN – Panic, Luvpy, Aster, Unreal, Nassjas
  • Dブロック代表 Japan AllorNothing – y0ny0n, 神楽再誕, 母母峠, 極東海 AIM, Xyzeeyn
  • チャンピオン Japan HollowMellow(LIA-BLUFF) – eferi, Ayatsuji, Micke, NoriseN, シオりん

順位

  • 1位: Japan HollowMellow(LIA-BLUFF) – WCG2012出場権 + 30 万円
  • 2位: Japan Fanks!
  • 3位: Japan eXceptioN
  • 4位: Japan Millet:D
  • 4位: Japan AllorNothing

HollowMellow(LIA-BLUFF)
HollowMellow(LIA-BLUFF)

Fanks!eXceptioN
2位: Fanks! 3位: eXceptioN

Millet:DAllorNothing
4位: Millet:D、AllorNothing

MVP

  • Japan HM’Micke

HM'Micke

試合レポート

本日の決勝大会に出場したのは 152 クランが参加したオンライン予選を勝ち抜いた 4 チーム、そして Season3 のチャンピオンチームを含む 5 チームです。

Season4 大会のチャンピオンチームには、 2012 年 11 月 29 日~ 12 月 2 日に中国で開催される『World Cyber Games 2012』日本代表として出場する権利が与えられます。

準決勝1 – Millet:D [vs] Fanks!

準決勝 1 試合目は、A ブロック決勝で Season2 チャンピオンの Spline を下して勝ち上がってきた Japan Millet:D と、Japan Spline や Japan ばきゅ~ん東などでオフライン大会出場歴をプレーヤーが所属する Japan Fanks!の対戦となりました。

Millet:DFanks!
Millet:D と Fanks!

実況はおなじみ yukishiro 氏、今回の解説は Counter-Strikeシリーズの大会解説で有名な QoofooRiN 氏が担当。

yukishiro 氏、QoofooRiN 氏
yukishiro 氏、QoofooRiN 氏。

準決勝の対戦マップは守り側が有利という「ポート」。予選で Japan Spline の強力な 攻撃を守り切り勝ち上がった Japan Millet:D と、各選手の aim が冴える Fanks! の攻撃力のどちらが勝るかが見所な試合になります。

じゃんけんで勝利した Japan Millet:D がオフェンス側からスタート。Japan Millet:Dは Japan Franks! の出鼻をくじく速攻の A ラッシュで 1ラウンド目を獲得。

Millet:D
Millet:D

続く 2 ラウンド目も A へのラッシュを展開し、Japan Fanks! は 2人が やられ 3vs4 の展開。ここから Japan Fanks! の Japan dervitz 選手がアサルトで 3 連続 kill、そして 1vs1 を制して 4 人抜きを達成しスキルの高さを見せつけました。

Franks!
Franks!

前半は他に Japan Millet:D の Japan hot_ice選手の 3 人抜きなど他にもさまざまなみどころがありましたが、Japan Fanks! が 5-3 とリードして折り返し。ハーフタイムではオフライン大会が初の選手から「緊張する…」という声が聞こえてきました。

後半は Japan Fanks! がじっくりと攻め、1st kill を取り人数を減らしてからの攻め込みや、ルート変更を駆使した陽動を使って試合を優勢にすすめ、トータルスコア 9-5 で勝利し決勝戦にコマを進めました。

篠田有香さん

試合の合間には司会の篠田有香さんとのじゃんけん大会を実施。勝つと協賛メーカーからのプレゼントを獲得。

準決勝2 – eXceptioN [vs] AllorNothing

準決勝2試合目も同じく「ポート」で対戦。C ブロック代表の Japan eXceptioN は大会経験が豊富なチームで、『CrossFire CHAMPIONSHIP 2012』では 2 大会連続でベスト 8 まで進出していましたが、今回ついにベスト 4 に食い込みオフライン大会に出場。

eXceptioN
eXceptioN

D ブロック代表の Japan AllorNothing は、実況の yukishio さんが現役プレーヤー時代に対戦したこともあるという y0ny0n 選手、神楽再誕 選手といったベテランプレーヤーと若手プレーヤーで構成されたチームで、シードチーム Infinity に勝利するなどダークホース的な存在として勝ち上がってきました。

AllorNothing
AllorNothing

じゃんけんで勝利し Japan AllorNothing がオフェンス側でスタート。1 ラウンド目からいきなり見所のある展開で、1vs2 と不利な展開から Japan AllorNothing のスナイパー Japan 母母峠 選手が 2人抜きで会場を盛り上げます。

母母峠 選手が 2人抜き

2 ラウンド目では、C4 を設置されてから Japan eXceptioN の Luvpy 選手がこちらも負けずに 3 人抜きから解除を成功させ観客を沸かせました。

Japan eXceptioN はチームの報告が的確なのか、非常に寄せが早く Japan AllorNothing の攻撃を押さえ込み前半を 5-2 とリードして折り返し。後半は Japan AllorNothing の Japan y0ny0n 選手、Japan 神楽再誕 選手がそれぞれ 2kill ずつする活躍で Japan eXceptioN を押さえ込み 1 ラウンド目を取りましたが、Japan eXceptioN が以降のラウンドをすべて獲得し 8-3 で勝利となりました。

決勝

決勝戦は Japan Fanks! と Japan eXceptioN の対戦で、マップは定番の BLACK WIDOW。勝利したチームが、『World Cyber Games 2012』日本代表の座をかけてチャンピオンチーム Japan HollowMellow (LIA-BLUFF)と対戦することになります。

握手
試合前に握手をする両チームの選手

じゃんけんで勝利した Japan Fanks! がディフェンス側を選択してゲームがスタート。

Japan Fanks! は1ラウンド目を AkiDD 選手が 3kill して勝利するなど、個人スキルの高さが光るプレーでラウンドを連続獲得し 4-1 とリード。

Japan eXceptioN も負けてはおらず 7 ラウンド目には Japan Aster 選手が相手が予想もしないアグレッシブなプレーを見せ 3連続 kill を披露するなどして追い上げます。

3連続 kill

前半は Japan Fanks! が 5-3 とリードして後半へ。後半は前半の勢いを切らさず Fanks! が 1 ラウンド目から早い展開で Bポイントに C4 を設置して勝利。

2ラウンド目は序盤に 2 人をやられながらも B ポイントに C4設置に成功。しかし、Japan eXceptioN は残った 4 名がほぼ同時に飛び出し Japan Fanks! に多方向から襲いかかり一瞬で制圧するスーパーチームプレーで爆破を許しません。

試合はシーソーゲームとなり、6 ラウンド目に Japan Fanks! がマッチポイント。後がない Japan eXceptioN はラウンドを連取しますが、8 ラウンドに Japan Fanks! が 2kill から4on1 と数的有利な展開を作り 9-7 で優勝となりました。

優勝の瞬間
ハイタッチで喜ぶ Fanks! の選手達

チャンピオン決定戦

チャンピオン決定戦は、Season3 チャンピオンの Japan HollowMellow (LIA-BLUFF) にトーナメントを制した Japan Fanks! が挑む形で行われました。今回はこれまでと異なり、2 試合を先に制したしたチームが勝利という方式で行われます。

チャンピオンチーム HollowMellow (LIA-BLUFF)
チャンピオンチーム HollowMellow (LIA-BLUFF)

チャンピオン決定戦

1試合目: アンカラ

1 試合目は「アンカラ」での対戦。各ルートが長距離構造になっている広いマップで攻めも守り難しいマップとのこと。

アンカラ

試合は Fanks! がオフェンスでスタート。ディフェンス HollowMellow のスナイパー Norisen 選手が立て続けに敵を倒し 4-2 と有利な展開から全滅させてラウンドを獲得。HollowMellowは試合前、プレー中にも大きな声を出したり、ラウンド獲得後にタッチしてチームを盛り上げるなど、オフライン大会慣れしたプレーを披露します。

HollowMellow
HollowMellow

前半はタイトなゲームになり HollowMellow が 5-4 と 1 ラウンドをリード。後半は 1 ラウンド目で Japan HollowMellow が1人も倒されずラウンドを獲得すれば、4ラウンド目には Japan Fanks! がパーフェクトをやり返すなどそれぞれが破壊力を見せつける派手なラウンドの連続。

Fanks!
Fanks!

8ラウンド目には Norisen 選手が 1vs2 で C4 を設置。解除に向かってくる Japan Fanks! の2人に見事なフラッシュで視界をつぶし 2連続ヘッドショットを決め、9-7で 1 ラウンド目を獲得しました。

2試合目: メキシコ

2試合目のマップはメキシコ。通路が狭くルートが限定されやすいことから、非常に守り側が有利なマップ。攻撃側でどれだけラウンドを取れるかが結果につながります。

メキシコ

守り側有利という実況解説の説明とは裏腹に、試合はオフェンス側の Japan HollowMellow が 2連続でラウンドを獲得するスタートを見せます。Japan Fanks! はその後に徐々にラウンドを取り返し、前半を 5-4 で折り返します。数字上は Japan Fanks! が有利ですが、実際は Japan HollowMellow がかなり有利な状態です。

Ayatsuji 選手
大声とリアクションでチームを大いに盛り上げていたAyatsuji 選手

しかし、何が起こるかわからないのがオフライン大会。オフェンス側に回った Japan Fanks! は、なんと初回から 4 ラウンドを連続で獲得することに成功。「ディフェンス側有利とはなんだったのか」と少なくない人が思ったに違いない展開となりました。

Japan HollowMellow は 5 ラウンド、6 ラウンドは守り切りましたが、7 ラウンド目も見事な攻めを見せた Japan Fanks! が C4 設置から 3on1 と有利な展開。トータルスコア 10-6 で 2マップ目を制し、最終マップに持ち込みます。

Fanks!

ぶれていますが、2マップ目を取り喜ぶ Fanks!

3試合目: サブベース

勝者を決定する最終マップはサブベース。ダクト等を利用した戦略的な展開が見所とのこと。

サブベース

試合は Japan Fanks! がオフェンスでスタート。Japan HollowMellow は Norisen 選手がスナイプで 1st kill を取り5-4 と人数的有利に。Japan HollowMellow はその後センターをフリーにし各ポイントの守備を固める陣形で守りラウンド獲得。

3ラウンドは Japan Fanks! が 3on2 シチュエーションから設置しさらに 1人 を倒して非常に有利な状況に。しかし、勝利が確定したと思い陣形を崩した Japan Fanks! のスキをつき、Japan HollowMellow の Micke 選手が 2 抜き、さらに 1vs1 を制してギリギリ解除というスーパープレーを披露。

静かに喜ぶMicke 選手
静かに喜ぶMicke 選手

このまま勢いに乗った Japan HollowMellow は前半を 5-1 とリードして折り返します。

3kills

後半も勢いが衰えない Japan HollowMellow は、1ラウンド目に最強の助っ人さんことシオりん選手、チームリーダーの eferi 選手が 2kill ずつ取るラッシュを決めマッチポイント。そして、そのままの勢いで続くラウンドも勝利し、チャンピオン防衛を達成しました。

HollowMellow Won the game!HollowMellow Won the game!

Japan HollowMellow は 4 シーズン中 3 回のチャンピオンを達成。
そして今回、2012 年 11 月 29 日~ 12 月 2 日に中国で開催される『World Cyber Games 2012』日本代表として出場する権利を獲得し、初となる世界大会に挑むことになります。

中国は情勢が危ぶまれる状況ですが、日本チームへのセキュリティ強化などを要請しており、現時点では参加する方向とのことです。

CrossFire CHAMPIONSHIP 2012 Season4

写真

また、公式サイトでは会場で配布された大会紹介冊子『CrossFire MAGAZINE』の pdf をダウンロードすることができるようになっています。

情報元

この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

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コメント (0)
  1. Hubble より:

    IEMが中止するほどの状況で開催は怖い

  2. pgrsanta/Dredg より:

    ピンクのシベリアv2に驚愕した