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コミュニティ価値は賞金総額20億円以上、『Dotaまらカップ2018 in Tokyo』オフライン決勝で「Scarus」が優勝、特別ゲストとして公式世界大会インタビュアーSirActionSlacks氏が登場

Dota 2大会『dotaまらカップ2018』の王者を決定するオフラインファイナルが、7/28(土)にパズル浅草橋で開催され Japan Scarus が優勝となりました。

Dota 2大会『dotaまらカップ2018』

主催の『ENLIFE』初となるオフライン大会『dotaまらカップ2018』には、台風という悪条件にも関わらずDota 2ファンが集結し100名ほどが定員の会場は満員御礼。

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国内ではおそらく約3年ぶりとなるDota 2大型オフライン大会

大会は、『ENLIFE』で代表を務め「まらカップ」の主催者である Japan マラさんの『Dota 2』愛あふれるラップで開幕となりました。

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「まらカップ」主催者マラさん

『dotaまらカップ2018』は31チームが参加し、オンライントーナメントで決勝まで上り詰めた World Scarus と Japan chaosの2チームが、オフラインにて2試合先取で勝利となるBest of 3形式で対戦しました。

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Scarus:Xym, homehome, Enemy, Ume, eNVi
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chaos:baseballdogs, fuu, Suimin, 0Maru, Suan
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試合前の握手。esports!
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使用・除外するヒーローを決定する試合前のドラフト。ここで失敗すれば、やる前に試合が決定してしまうほど重要なフロー。Japan chaos はメモノートを持ち込み、メンバー全員で議論しながらドラフトを進めていました。
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対する World Scarus もカウンターとなるヒーローや、自チームでの相乗効果について話し合いながらヒーローを選択していました。

Game 1

Game 1は、World Scarus のeNVi選手が操作する Keeper of the Light のサポートがすばらしく、1万ゴールド近いリードでゲームを展開。終盤のチームファイトでも、eNVi選手がMana Leakで敵のマナを削りながら進行ルートを先読みし上手くIlluminateを撃ち込みダメージを与える見事な立ち回りで Japan chaos 5人全員を倒す事に成功。World ScarusがGame 1で勝利しました。

Scarusが5人キルを達成したチームファイト

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Keeper of the Lightで大活躍したeNVI選手

Game 2

Game 2は Japan chaos のSuan選手がCrystal Maidenで素晴らしいサポートプレー。強烈なスローが入るCrystal Novaを上手く当て、そこにMiranaやPhantom Lancerが追撃する展開でキルを量産しワンサイドゲームとなりました。

また、InvokerがSun Strikeが落としてくることを予測して、着地点に複数で固まることでダメージを分散させ、味方を倒させないというfuu選手のスーパープレーに実況のSilverJumper氏が「レベルが高すぎるんだよなあ~」と賛辞を送っていました。

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実況のSilverJumper氏
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Suan選手のCrystal Maidenが大活躍。素晴らしいチーム連携で試合を制した Japan chaos

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Game 3

Game 3は、Japan Chaos Suimin選手のBloodseekerが強烈なGank(奇襲攻撃)で序盤にキルを量産。World Scarusも少しずつキルを取り返し、シーソーゲーム展開で終盤戦へ。

非常にハイレベルな戦いで特に印象的だったのが、1vs3でスローやルート(移動不可)が入り絶体絶命という状況のUme選手を、絶妙なタイミングで救ったEnemy選手のスーパープレー。これには会場もかなりの歓声が上がりました。

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好プレーが起きる度に歓声や拍手がおきる

ゲームの流れをほぼ決着付けたのは、35分の集団戦。リジェネレーションのルーンを囮につかい、透明になって待ち構えていたUme選手がキルを獲得。これをきっかけに発生したチームファイトでScarusは見事な連携でスキルを重ねて敵の攻撃を足止めしつつ、大量のダメージを叩き込み3人のキルに成功。

World Scarusがこの試合に勝利し、トータルスコア2-1で優勝となりました。

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優勝したScarusのメンバー
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「ほんまに強かったです」と書かれた表彰状を全員に進呈
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スポンサーのSteelSeriesからはゲーミングデバイスが贈られた
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試合後の握手。esports!
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Scarus優勝、chaos準優勝

各試合は、下記のアーカイブから視聴することが出来ます。

配信アーカイブ

地方・食文化・ゲーマーを繋げる『ENLIFE』、スポンサー提供の食材を料理として来場者に振る舞う

本大会を主催した『ENLIFE』は、「人生にゲームを、ゲームに実感を。」をテーマとし、地方・食文化・ゲーマーを繋げることを目的に活動を行なっています。

今大会には、スポンサーから様々な食材が提供され、それらを調理しイベント参加者が持ち込んだ食べ物や飲料と合わせて提供されました。

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山梨フルーツライン」の桃
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「山梨フルーツライン」さんは「Counter-Strike1.6」をプレーしていたそうで、今回は3種・100個近い桃をスポンサー食材として提供。
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「小笠原水産」の海産物
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谷本牧場」のお肉
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「谷本牧場」さんはマラさんの学生時代の後輩で、『ENLIFE』の理念に共感して牛肉10キロを提供したとのこと。
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どうみてもおいしそう
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大会が進行する舞台裏で調理が進む
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本日のコック長・料理人のDota 2プレーヤー Japan toraさん
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とんでもない肉料理が出ていますよいま!
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あっという間になくなって肉料理の写真は撮れず
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他の料理も次々になくなっていきました

写真を撮っている時に、「これはDota 2イベントなのか」と途中で良くわからなくなってきましたが、いまこの記事を読んでいる方もそんな気持ちかもしれませんね。

どの料理もかなり美味しく、普段は接点がないであろう生産者の方々の食材に出会うことが出来たのは、『ENLIFE』のコンセプトがあったからこそと思わされました。

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生産者の方も、逆に『Dota 2』に出会ってもらうことができました

公式世界大会でインタビュアーを務める「SirActionSlacks」氏が登場

主催者のマラさんが、「Dota 2の世界大会を好きな人はメチャクチャ喜ぶと思う」と言っていた当日のスペシャルゲストとして、なんと公式世界大会『The International』等でインタビュアーを務める「SirActionSlacks」氏が登場しました。

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REAL SirActionSlacks!
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日本のファンと一緒に「The Oyster Major」こと「Dotaまらカップ」を観戦。Slacksさんが来てくれたので「The Oysternational」に昇格ということで。
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クイズ企画では、「Windrangerの親を殺したのは?」「The Internationalに全て出場している3人の選手はだれ?」「Dota 2で最高のヒーローといえば?」などを出題。1問目は会場に来たコアなDota 2ファンたちでも正解出来ませんでした。
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クイズ企画のアシスタントを務めたコスプレイヤーの Japan みやびしきさんはCrystal Maidenのコスプレで登場

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Slacksさんはファンからのサイン・記念撮影といった要望に全て笑顔で応えてくれました。日本にわざわざ来てくれて、さらに神対応のファンサービスに感謝でいっぱいです。

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マウスパッドにサイン
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生き別れた家族との再会かと思うほどの抱擁シーン
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記念撮影も。とにかく常に笑顔で「Slacksさん良い人すぎる」という感想を山ほど聞きました。

「マラさん、ありがとう!」Dota 2ファンも大喜びだった『Dotaまらカップ2018 in Tokyo』

「最高の試合」「美味しい食事」「超激レアゲストの登場」と、『Dotaまらカップ2018 in Tokyo』はDota 2ファンにとって最高のイベントで、最後には「マラさん、ありがとう!」というお礼のかけ声が起きるほど。

おそらく日本でDota 2の大型オフライン大会が開催されたのは、2015年の『Japan Dota Cup TOKYO GAME SHOW 2015』以来となる3年ぶり。

『Japan Dota Cup TOKYO GAME SHOW 2015』オフライン決勝戦でCrown Crowが優勝

今回の『Dotaまらカップ2018 in Tokyo』が実現したのも、マラさんを含む『ENLIFE』さんかDota 2への愛を持って大会を企画してくれたからこそ。その想いに、さまざまなスポンサーが協賛してくれたからこそ。それに対する感謝をみんなが感じているのか、本大会のスポンサー紹介は名前が呼び上げられるだけで大歓声が起きるほどでした。

スポンサー紹介のたび大歓声が上がる(動画)

会場のスポンサーブースにもたくさんの来場者が足を運んでいました。

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ゲーミングヘッドセットArctisが売上好調。
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今大会の出場選手でもArctisを使っている人がいました。
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4K対応キャプチャボードが人気のAverMedia
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大会でも競技PCとして使用されたMSIのゲーミングPC

「eスポーツは世界的に人気で、中には賞金総額20億円以上の大会も!」という紹介でタイトルには触れてもらえず悲しい思いをするDota 2ファンですが、今回の『Dotaまらカップ2018 in Tokyo』は関わった人たちのDota2愛に溢れており、日本のDota 2コミュニティにとっては賞金総額20億円の大会以上の価値があったと思います。

みんな楽しんで大歓声を送っていたのがとても印象的

マラさんは今後もマラカップやENLIFEのイベントをどんどん開催していきたいとのことなので、今後の展開に期待です。

また、大会の最後には、2018年8月に実施される公式戦大会『The International 2018』の決勝戦を観戦する「Pubstomp」(パブリックビューイング)が2018年8月25日(土)24時より東京・渋谷の「スポーツバー エムスポ」で開催予定であることも明らかにされました。こちらの詳細は改めて発表予定です。

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Tokyo Pubstomp主催者のkamaraさん

記事内で紹介できなかった写真は、下記よりご覧頂くことが出来ます(218枚)。

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イベント写真

この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

https://twitter.com/YossyFPS/
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