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大盛況esports大会『PJS Winter Invitational 2018』配信の裏側、試合を魅力的に届けるオブザーバーチームの仕事を紹介

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2018年12月16日(日)に開催されたPUBG公式オフライン大会『PJS Winter Invitational 2018』で素晴らしい試合観戦体験を提供してくれた裏方の仕事を見学させていただきました。

大盛況esports大会『PJS Winter Invitational 2018』配信の裏側

『PJS Winter Invitational 2018』は、招待16チームが出場し東京・日本橋のベルサール東京日本橋で実施されました。あまりの人気にチケットは販売開始から1分で完売になったほどで、当日は開場前から大行列。大会はファン達から大歓声が上がる素晴らしいプレーの連続で大盛況のうちに幕を閉じました。

会場スクリーンやストリーミング配信を通じてファンを魅了した選手達の素晴らしいプレー、この映像を作り出した裏側を見せていただくことが出来たので紹介します。

試合の様子を的確に切り取るゲーム内カメラの専門家

今回の『PJS Winter Invitational 2018』は、日本公式リーグ『PUBG JAPAN SERIES』と同じくeスポーツイベントの運営を多数手がけるRIZeST社が配信の裏側を担当していました。

今回はゲーム内のカメラマンというべきオブザーバー6名が、選手達に負けないほど真剣な眼差しで仕事に取り組んでいました。

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試合を魅力的に伝える影の立て役者・オブザーバーチーム
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Twitterで選手かと思ったというコメントをいただきましたが、まさに別の形のesportsプレーヤー。
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隣の画面を見て状況を確認するというオフライン大会で選手が使うのに似たテクニックも

オブザーバーの1人であるeden氏にお話を聞いてみたところ、6名は前方と後方の3名ずつでチーム化されており、さらにその中で1人が俯瞰視点、残り2人が選手視点という基本的な決めごとの上で撮影を行なっているとのこと。個人視点側で戦闘時の両チームを映す役割を担当しており、試合の状況に合わせてコミュニケーションを取りながら役割を変化させつつ臨機応変に各シーンを追っているそうです。

オブザーバーが撮影している画面はすべて並列のマルチディスプレイでモニタリングされており、試合の流れとゲーム実況を元にスイッチャーが最適な画面を観客達に提供していきます。

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最適な映像を選択するスイッチャー
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PUBG esportsの魅力を増す「マップ配信」用の画面。こちらを見て戦況を共有するということも行なわれていたようです。

オブザーバーの映像を統括し観客に届けるスイッシャーはまさにインゲームリーダー

試合中、これらを担当するスタッフはボイスチャットを使って連携。スイッチャーが切り替える先のカメラ番号を伝えたり、こういう絵が欲しいという指示を行ないます。

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スイッチャーの役割はまさにインゲームリーダー

オブザーバーからも、「戦闘が始まった」「どのチームを追っている」といった報告が入ったりとまるでチームゲームにおける試合中コミュニケーションさながらの迫力がありました。

スイッチャーメインですが、以下の動画でその様子を体験していただけます。

『PUBG』esportsでは16チーム・64名もの選手が同時に競技を実施するため、最高の映像を観客に届けるにはコミュニケーションによる連携、人海戦術による最適なシーンの確保が欠かせません。

配信では、俯瞰で戦況を見せて今後の流れを想像させ、潜んでいるチーム、移動しているチームなどを適宜紹介しながら戦闘が始まった瞬間にはそこにフォーカスしていくなど、観客の求めている情報が的確に提供されており、多情報でストレス無く試合を追えるのが『PJS』シリーズの魅力になっています。

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オブザーバー達が作り上げた最高のドン勝シーン

オブザーバーの連携が素晴らしいと思わされたのが、Round 4ラストの Japan SunSister Sucider’s のSabrac選手と Korea OP Gaming Hunters のKorea BNeck選手による遮蔽物を挟んでの1vs1シーンです。

積極的なショットで威嚇する「動」のSabrac選手を紹介した後、冷静にチャンスをうかがう「静」のBNeck選手に切り替え。そして「あ~!これは…!」という解説:釈迦さんの一言に合わせてグレネードを構えたSabrac選手にカメラ移動、さらに一番みたいであろうグレネードの軌道がわかりやすいようフリールック視点に変更、見事に着弾させ「ドン勝」を獲得したシーンをしっかりと見せてくれていました。これを瞬時に判断して映像を切り替えて届けてくれているの、すごすぎませんか。

オブザーバーチームだけではない配信映像を支える人たち

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配信映像を作り上げるチーム
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YouTubeやOPENRECなど様々な配信チャンネルに映像を送信
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さきほどのゲーム映像に会場カメラの映像をさらにミックス
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韓国向けの配信を行なっていたStarLoad氏とKH氏
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イベント開始前に挨拶したところ「今回もかなり気合いをいれて準備してきましたから、ぜひ楽しんで欲しいです」とコメントしてくれた『RIZeST』の古澤 明仁社長

普段何気なく見ているesports配信は、このような人たちの働きによって作り出されています。大会のラストではスタッフロールが流れ、こんなにも多くの人が関わっているのかと驚かされました。

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こういった選手が輝く手伝いをするというesportsの仕事も魅力的です。

これは求人広告記事ということで書いているものではないのですが、興味のある方はRIZeSTの公式サイトをチェックしてみてください。

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写真:PJS Winter Invitational 2018 | Flickr

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この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

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