eスポーツ、FPS、MOBA、ゲーミングデバイスの最新情報を紹介する個人ニュースサイト

2015年8月設立、Dota 2世界大会2位「Digital Chaos」創設者・SUNSfan氏がプロチーム運営の振り返り記事を公開

Digital Chaos

Dota 2世界大会『The International 2016』2位となった United States Digital Chaosの創設者・SUNSfan氏が自身のブログにてプロチーム運営の振り返り記事を公開しました。

Digital Chaos – Year-End Review from a Business Perspective

United States Digital Chaosは2015年8月に、有名Dota 2動画サイト「DotaCinema」の共同創設者である United States Shannon “SUNSfan” Scotten氏が創設したプロゲーミングチームです。

SUNSfan氏

結成一年未満で『The International 2016』にて準優勝という大成功を収めた同チームの運営について、良かった点と悪かった点を上げて振り返りを行なっていました。

SUNSfan氏は様々なプロチームでひどい待遇に合ってきたという選手の話を聞いて、United States Digital Chaos結成をするにあたり、選手が継続的に活動する方法を作り出し、さらにはチームが成功するためにプレーしたいと思うような組織を作り上げることを目標にしていたそう。

プロチームがどのような方針・考え方で運用されているのかというのはなかなか知ることが出来ない情報で、読んでみたら面白い内容でしたので一部を簡単に紹介してみます。

GOOD

1. 遅延のない給与支払い
選手の基本給与は全てスポンサー費用から、かなり高い割合で支払われている。このシステムだと、選手が勝ちに貪欲なるので好んでいる。実績を残し新たなスポンサードを獲得出来れば、選手の収入が増えることになる。しかし、実績を残せなければスポンサー費用が入らない。チームは選手に給与を支払うが、その分はチームの損失となる。チーム初期にこれは良く起こった。

2. 透明性
選手がチーム運営会社について知りたいことがあれば、財務記録も含めて全て開示した

3. 必要な全てを提供
選手はプレーにフォーカス出来るよう、チームハウス、食べ物、渡航費用、ビザ費用、PC、アパレルなど全てをチームが負担した

4. 選手第一
チームはSUNSfan氏自身にとって最もプライオリティが高いものであり、人生の全てを賭けている。最新のラインナップとなってからは、練習試合の95%ほどを自身の目で見ている。選手からは、通常のプロチームオーナーがやることとしてはあり得ないと驚かれた。

BAD

1. Intro Video
「これ以上いう事はある?」 ※これでしょうか?意味するところが良くわからず…

2. マーチャンダイズ
チームジャージを作るのに時間がかかり、『The International 2016』が始まるちょっと前からしか販売が出来なかった。シャツやパーカーでも同様の問題があり弁解のしようが無い。

3. パートナー
LootMarket以外のスポンサーとは上手くいっている。
※LootMarketは、規定のスポンサー費用を毎月支払っているのにDigital Chaosが頼み事を実行しない事、David “Moo” Hull 選手をTI6後に解雇したことを理由にスポンサーを撤退

SUNSfan氏の言い分としては、スポンサーは要望リストを送る際に、それが費用に見合うものかどうかを認識して欲しいというもの。交渉の段階から期待するレベルの線引きを決めるべきだったと反省し、現在はやり方を変えているそう。
また、大きな収益をもたらすためにパートナーの恩義を理解し、選手たちと共により良い仕事に取り組んでいく必要があるともコメントしていました。

4. 従業員不足
これまで雇用スタッフ3人で回してきたが全く人手が足りなかった。
新規を含めた全てのスポンサーをケアしていく事が出来るよう、新たなスタッフを雇用して問題を解決する予定。マネージャーの負担がかなり大きくなっていたが、新規スタッフを獲得することでマネージャーとしての仕事に集中出来るようになる。

5. We care
チームに所属するあらゆる選手が、基本的な責任を持っていると認識することが大切だと思っていることが重要だと考えている。練習試合のために起きる、十分にプレーする、など。

基本的に、プロゲーマーにとってゲームは趣味ではなく仕事である。
これは最初あまり問題ではなかったが、実態に則して最初からガイドラインを設けるのが最高であると思う。ただ、それを歓迎する選手がいる一方で拒絶する選手もいる。選手自身の状況に合わせて対応を考えていく必要がある。

組織の収入を配分する際のバランスを見つける必要がある。
選手と組織はスポンサーに報いなければならず、みんなのリスク管理のためにプレーして成功しなければならない。
現在は、少ない割合ながらチームも賞金から配分を受け取っている。

――――

選手とチームがお互いに信頼出来る関係でそれぞれの役割に集中しながら活動出来た事が、『The International 2016』2位という実績に結びついた1つの要因であるようです。

気になる方は全文を情報元でチェックしてみて下さい。

基本的には透明性を重要と考えているそうですが、あまりにも透明性が有りすぎることは有害にもなり得る、とも記載されていたので上記の抜き出し分だけを読んでそのまま受け取るのことについては注意が必要です。

情報元

Yossy
Writer
Negitaku.org 運営者(2002年より)。CS:GO、Dota 2が大好きです。 ラーメン、ランニング(60km完走)、カメラが趣味です。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

https://twitter.com/YossyFPS/