『ESL』がDota 2『ESL One Genting 2018』のストリーミング配信対応についてファンと配信者に謝罪

ESL_Genting_2018_KeyVisual

『ESL』がredditにて、Dota 2大会『ESL One Genting 2018』のストリーミング配信対応についてファンに謝罪の投稿を行っています。

『Dota 2』配信の権利を巡って荒れた『ESL One Genting 2018』

2018年1月、『ESL』はソーシャルネットワーク大手の『Facebook』と提携し、『ESL Pro League』のCS:GO大会や『ESL One』サーキットの英語配信を、同プラットフォーム上で実施していく事を発表しました

これに伴い、既存の『Twitch』等で有名配信者たちが大会の非公式配信を実施したところ、『ESL』は英語配信の権利は自分達にあるとして、「DMCA」(デジタルミレニアム著作権法)による申し立てを実施。これによって該当配信者の『Twitch』アカウントがBANされることになりました。それらの対応についての謝罪が、今回の投稿ということになります。

配信プラットフォーム変更により観戦体験が悪化

『Facebook』は月間20億人近くが利用しており、このプラットフォームで配信することで何百万人ものesportsファンに放送を届けることが可能になる、というのが『ESL』の目論見でした。しかし、大会が始まってみると配信が途切れるなどのトラブルが続出。

『Dota 2』を観戦するファンがすでに集まっている『Twitch』とは異なる他、Facebookプラットフォーム上での通知や優先的な表示もなく、初日は観戦者数が数千人という規模のゲームもありました(Twitchならば初日でも数万人は視聴されます)。

また、チャット等の機能はありますが『Twitch』のような自分のゲームIDではないため、投稿しにくいといった声もありました。

大会開始の同時刻に『Twitch』では『ESL One Cologne』のRerun(再配信)が行なわれており、Facebook以外で放送がないと知らないファンは「Gentingはいつ始まるの?」とコメントするなど観戦したいのに放送を見れない状況でした。

大会期間中に有名配信者が『Twitch』で独自配信を実施、アカウントが停止に

この状況で、有名配信者たちがゲーム内クライアントの『Dota TV』の画面を取り込む形で大会の英語配信を実施。これら放送は公式『Facebook』配信を超える1万人以上の視聴者を獲得しました。

しかし、初日の終了後に『ESL』が大会の英語配信権は自分達にあるとして、「DMCA」に基づく権利侵害の手続きを行なったため該当の配信者はアカウントがBANされることになりました。

『Dota 2』のストリーミング配信ガイドライン

Valveは2017年10月に「Broadcasting Dota 2」という『Dota 2』のストリーミング配信に関するガイドラインを示す投稿を行いました。簡単に紹介すると、ガイドラインとされるのは以下のような内容です。

  • 『Dota TV』を経由した『Dota 2』のストリーミング配信を行なう権利は誰にでもある
  • トーナメント主催者と一般配信の競合は望ましくないと考えている
  • その場合、一般ユーザーは配信に広告、スポンサーロゴを入れてはいけない。また、『Dota TV』以外のコンテンツ(スタジオキャスターのコメント、オリジナル映像等)は利用出来ない。

要は、公式配信をミラーする形で自分が実況やコメントをつけて放送することはNGですが、『Dota TV』を通じて独自に試合を放送するのは問題なしということになります。今回BANされた配信者たちは、『Dota TV』を配信していたため「DMCA」による権利侵害には当たらないはず、という主張でした(広告等が入っていたとしたらValveのガイドラインに抵触していたことになりますが)。

ESLの対応

『ESL』は、reddit投稿にてFacebookで配信をしたこと、コミュニティへの対応、DMCAして配信者の権利を奪ったことは誤っており、ファンやストリーマーに謝罪したいと述べました。
また、ESLは誤りを認めた上でそこから学び、前向きに取り組みをしていきたいとしています。

ESLの目標はesportsを広める事であり、配信プラットフォームを拡大してくことはそのプロセスであるとも説明しました。今後はFacebook配信をより良いものに出来るよう、Facebookと協力していく他、コミュニティとの向き合い方も変えていきたいとのことです。

情報元

ゲーム紹介