Riot Gamesが、公式大会『VALORANT Champions Tour EMEA』における「Movistar KOI」とのパートナーチーム契約終了を発表しました。
Riot Gamesは、正式な理由について言及していません。
「Movistar KOI」側も発表を行ない、発表の12時間前による突然の通達であったこと、成績不振、スキン販売の低迷など、運営体制が要因であると説明していました。
Riot Gamesの発表
VCT EMEA Update: pic.twitter.com/0t53yYqt5G
— VALORANT Esports EMEA (@valesports_emea) September 6, 2025
「Riot Games」は、「Movistar KOI」がリーグとの契約に違反したことを理由に、『VALORANT Champions Tour (VCT) EMEA』におけるパートナーシップ契約を解除しました。
「Movistar KOI」の選手はシーズン終了時にフリーエージェントとなります。
現在、選手移籍期間は終了しており、ロスターから外れた選手と一定期間契約することができる特例措置が適用されます。現在の状況を考慮し、この期間を移籍期間の再開まで延長するものとします。
今回の決定は、VCT EMEAに限定されるものとなります。Movistar KOIは、VCT EMEA以外のRiot Games eスポーツ、リーグ、競技に引き続き関与することができます。Movistar KOI Fénixは、引き続きChallengers EMEA Spain: Risingに出場可能です。
2026年シーズンは、Movistar KOIに代わる新たなチームが出場することになります。候補チームを検討し、コミュニティのみなさんに最終結果を報告します。今回の変更によるAscension EMEAへの影響はありません。昇格するのは2チームのままで、VCT EMEA 2026シーズンも引き続き12チームを維持していきます。
Movistar KOIの発表
チーム共同創設者Ibai氏が動画で説明を行なっています。
Actualización sobre nuestra plaza de VCT: pic.twitter.com/vZA4cLcUyZ
— Movistar KOI (@MovistarKOI) September 6, 2025
Ibaiです。KOI VALORANT部門の状況を説明するために動画を回しています。
ご存じのとおり、KOIはリーグとの契約が解除されVCT EMEA 2026年シーズンに出場することができなくなりました。いつ復帰できるかはわからない状況です。
みなさんが状況を理解することができるよう、現状について説明させていただきます。
昨日、Riot Gamesから緊急打ち合わせが必要だというメール連絡がありました。
SNSのジョーク投稿について他チームから苦情が入っているのかと想像していましたが、実際はパートナー契約終了の通告でした。突然、2026年シーズンはリーグに出場することは出来ないと告げられたのです。
振り返ると反省すべき点がありました。KOIはVCT EMEAにおいて良い運営ができていませんでした。私自身も責任を感じています。
私たちはVCTの出場枠を2022年に獲得しました。Infinity RealityやOverActive Mediaによる合併前のことです。Riot Gamesとベルリンでミーティングを実施し、参入が決定した時に大喜びしたことを覚えています。
当時はOriol QuerolがKOIで積極的に活動しており、Gerard Piquéと共にVCT参入を発表しました。
だからこそ責任を感じています。VCTの出場枠を獲得して以来、KOIは良い運営ができていない状態だからです。
制作したコンテンツは期待に応えられず、2025年のチームスキン販売売上は最下位でした。2024年はみなさんの多大なる支援のおかげで4~5位だったのですが。
チームのパフォーマンスも悪く、KOIの競技レベルは明らかにひどいものでした。チームとして責任を取らなければなりません。
選手やコーチの責任にするのではなく、もっとよい結果を出すことができたはずだとチームが反省する必要があります。
正直なところ不運だった点もありました。実現するはずだったロスターが実際はそのとおりにならなかったからです。
実際の成績よりも上位に食い込むことができたはずですが、実際にはいつもひどい結果しか残すことができませんでした。
このような結果、Riot GamesはKOIをリーグから締め出すことを決定しました。
私たちに責任があり、取り組みについて反省し、Riot Gamesに最終決定権があることがわかっていても、今回の対応については正直大きな不満が残ります。
ここ数ヶ月、そして1年間を通じて、Riot Gamesからは何の連絡もありませんでした。
「このままではパートナーの権利を失うぞ」「改善しなければ外すぞ」「これを達成しなければ外すぞ」といった警告は全くありませんでした。
先日メールが届きミーティングへの参加を求められ「やあどうも。KOIはVCTに出場できなくりなりましたよ。」と告げられたのです。
チームは現時点で明らかに厳しい状況ですが、全員で改善を試みました。
私が再びVCTやLECのウォッチパーティ配信をすることを提案しました。
競技レベルが高いチームを作り上げることを約束し、すでに動き出しています。
あらゆる方法でRiot Gamesに考え直してもらえるように提案しました。
改めていいますが、これは昨日に突如として起きたことです。
大分前のように感じますが、起きたのは昨日のことです。
私がウォッチパーティ配信に復帰する事、競技レベルの改善、スキン販売の促進について努力することなどの提案を伝えましたが、Riot Gamesが考え直すことはありませんでした。
決定はすでに下されており、「残念です」と伝えられました。
これが12時間前のことです。
そして「KOIとの契約解除について明日発表する」と言われました。
つまり今日のことです。
容赦なくバンドエイドを一気に剥がすような行為です。
猶予も、救済も、情けもありません。
「KOIはリーグ脱退、明日発表する」と告げられ、私たちにはそれを受け止めることしかできませんでした。
この動画を撮ることも予定外でした。
公式発表を準備する時間はなく、適切な説明をする準備もできませんでした。
このことは、3ヶ月前とか半年前に告げられていたことではありません。
知らされたのは昨日のことです。
こう思う人がいるかもしれません。
「Ibai、VCT EMEAから外されとわかっているのにTwitterで選手やYabaとの契約についてジョークを飛ばしている場合だったのか?」
私たちが知らされたのは、いまから12時間前でした。
選手獲得のジョーク投稿を行なっていた時は知らされていませんでした。
私はなぜこのような投稿をしていたのでしょうか?
すでに、2026年シーズンのコーチとしてYabaとの契約が完了していたからです。
Resettは50人以上の選手と交渉を行なっていました。
※チームのオペレーションディレクター
トライアウトを進め2026シーズンに向けたオファーを出すためです
長い時間を経て、ようやくスクラッチからチームを作ることができるようになったと感じていました。
Resettはこの2週間、懸命に取組みを進めていました。
コーチとの契約は完了し、給与を支払い始める約束もしていました。
しかし、VCT EMEAに出場できなくなったことにより、準備していた仕事がなくなってしまいました。
Riot Gamesの対応にはとても不満を感じています。
私たちの感情やタイミングを全くケアしていませんでした。
Riot Gamesの決定について、尊重し理解しています。
しかし、正直なところ数週間または数ヶ月前には通達するべきだったと思います。
「チームは最近どうですか?みなさんは今シーズンが最後のプレーになることをお知らせます」
「Movistar KOIはVCT EMEAの出場リストから外れる事になりました。3週間後に発表します。」
スタッフや選手の契約があると伝えても、「残念ですが新しい仕事を探していただくしかないですね」という感じです。
このような連絡はなく、「明日発表します」と告げられただけでした。
個人的な意見として、Riot GamesはGentle MatesをVCTに戻したいと考えているのではないかと思います。
Gentle Matesを戻すために、Movistar KOI契約終了という理由を後付けしたのではないかと感じています。
Gentle MatesはEMEAリージョンにおいて重要なチームだからです。
Gentle Matesは降格となりVCT EMEAの出場枠を失いました。
そこで、出場権を失っても仕方が無いチームとしてMovistar KOIに白羽の矢が立ったのだと思います。結果として、Gentle Matesがリーグに復帰するというわけです。
これはリークではなく、あくまで私の推測です。このようなことは言うべきではないと思いますが、私は心からこれが真実であると思っています。
Riot Gamesにとって、Movistar KOIを現時点で外すことが重要だったのです。
時間が経てばわかるでしょう。
Gentle Matesがリーグに戻り、Riot GamesがVCT EMEAにGentle Matesを必要と考えているという事実が。
今回の知らせを受けて本当に心を痛めています。
特にタイミングが最悪でした。
すでにコーチと契約し、複数の選手と重要な交渉を進めていたからです。
しかし、コーチや選手の仕事は無くなってしまいました。
選手やコーチが新たなチームを見つけられることを心から願っています。
FernandやAdam(※チームの共同オーナー)と今回の件について話し、私たちはこれまで以上のやる気に満ちています。
2026年のチームは初めて思い通りのロスターを組むことができると感じていました。
足かせとなっていた契約がようやく終わり、難しい状況ながらも希望通りのロスターを構築できるはずだったのです。
Movistar KOIがVCT EMEAで良い評価を得ていないのはわかっています。
しかし、Yabaコーチを迎えて、満足のいくロスターを初めて構築できるところでした。
残念ながらリーグからキックされたことにより、それは叶わぬ夢となりました。
みなさんと同じくらい、心を痛めています。
正直なところ、今回のようなことになるとは思ってもいませんでした。
Fernandoも、Adamも、Resettも同じ気持ちだと思います。
みんな、こんなことになるとは予想していませんでした。
誰からも一切知らされていなかったからです。
「注意しないとリーグから外されるぞ」
「これを達成しなければ外れることになるぞ」
こういった警告は全くありませんでした。
「ミーティングをしましよう。あなたたちはリーグから外れる事になります。明日発表します」
実際はこれだけでした。
「何とかする方法はありませんか?」
「何もありませんね。契約終了です。ありがとうございました。」
これで終了でした。
私、Fernando、Adamは可能な限りを尽くしました。
Riot Games Europe, Riot Games Spain, Riot Games USA, Riot Games Kazahstga, Riot Games Bulgariaなどと話し合いをしました。
考えられる全てに連絡を取り、説明を求め、解決方法を模索しましたが、できることは何もありませんでした。
Riot Gamesの決断はすでに決定済みとなっていました。
例え、私たちのウォッチパーティ配信にローマ教皇に来ていただいたとしても決定が変わることはありません。
ここまで応援していただいたみなさん、本当にありがとうございます。
みなさんには厳しい決定だとわかっています。
Riot Gamesが挙げた理由は、成績不振・運営体制・スキン販売の低迷などでした。
Movistar KOIは、VCTで最低評価のチームだったというわけです。
競技で結果を残すことが出来なかったことについては明白で、責任を感じています。
2026年シーズンは状況を打開できると思っていましたが、キックされることになり、未来や運命を変えることはできなくなりました。
みなさんの応援に感謝しています。
選手やコーチに温かいメッセージをおねがいします。
今回の経験が、未来への希望と夢に対するモチベーションになることを願っています。
みなさんを愛しています。