Counter-Strike競技シーンのベテランたちが、メタが急速に変化する現代競技シーンについてトークを展開しました。
メタが急速に変化する現代Counter-Strike競技シーン
今回紹介する内容は、現在開催されている『Intel Extreme Masters Kraków 2026』に関連するベテラン選手たちの対談「100 Years of Counter-Strike Experience – Veterans Roundtable」の一部です。
現在のCounter-Strikeシーンは、「Skybox」に代表されるゲーム分析ツールで簡単に戦略を確認できるため、メタの変化が過去にないスピードになっているという話です。
それに対抗するためには新たな戦術を生み出す必要があり、その苦労などについての興味深い内容になっていました。

- FalleN – FURIAキャプテン、メジャー2冠
- B1ad3 – Natus Vincereコーチ、メジャー2冠(コーチ)
- SPUNJ – キャスター、元プロゲーマー
- apEX – Team Vitalityキャプテン、メジャー4冠
- dupreeh – タレント、元プロゲーマー、メジャー最多5冠
apEX
いまは新しい戦術を生み出しても1ヶ月もちません。
FalleN
1ヶ月でメタとなって新しいものになっていきます。
Skyboxで確認されてしまいます。
apEX
自分のプレーについて話されているとうれしくなります。俺が作ったヤツだぞって。
dastan(PARIVISIONのコーチ)に“新しい戦術を作ってよ、コピーするから”と言われたことがあるw
dupreeh
昔はメジャーに備えてこの作戦を隠しておこうという感じだったけど、いまはもうそういう時代ではなくなっています。
Skyboxを見てお互いの戦術をコピーするので最終的にばれてしまいます。新しく作っても1回か2回しか使えない。すぐに対策されてしまいます。
だからさらに新しい戦術を生み出す必要があります。
情報を収集するためのツールもたくさんあります。
プレイヤーも10年前よりかなり上手くなっています。
ユーティリティやゲームの知識が上がっていて、Counter-Strikeに対する考え方が以前と全く違います。10年前にできたことがいまでは通用しません。
B1ad3
現在のメタは急速に変化しています。
SkyboxやSkybox Edgeといったツールの影響で。
apEX
ツールのせいで練習のデータが漏れてしまう問題もあります。
他のチームが自分たちの練習を参考にできてしまう。
SPUNJ
メタの変化にどのように対応しますか?色々な戦術をコピーし続ける?
メタが急激に変化しているのでそれも簡単ではなさそうですし、完全に新しいものもあまりないですよね。
B1ad3
最近だとメタに対応することは成功の50%くらいを占めると思います。
2021年はメタを徹底的に研究して勝ちました。
みんな動きをコピーしているだけで、その真意を理解していません。そこを突いていました。
いまは異なる状況ではありますが、考え方は同じです。
メタは存在しますが、変化があまりにも速い。大会中にアンチメタの戦術を作らなければならないような感じです。
Skybox Edgeのようなツールで戦術が広がるのも速くなっています。
Skyboxを使うことでデモを見て研究する時間が減り、さらにコピーされるのでメタが急激に変化しています。
毎日最新の情報をアップデートする必要があります。
メタを知らない場合、重要な場面で使用されて対応できず0-5とか0-6になってしまうでしょう。
dupreeh
怠惰な時代という感じがします。何かを作り出したり考えたりしない。みんな誰かが新しい戦術を作ってくれるのを待って、コピーしようとしている。
オフメタな動きや戦術を見つけることができたら、そのワンプレーで1マップそのまま勝てることもあります。
数試合、数大会すると対策用のトリプルグレネードやモロトフが作られてその作戦は使えなくなって、また新しい方法を考える必要があります。
ゲームはどんどん進化していきます。
例えばropzはグレネードなどの小さなネタを探すのに多くの時間を費やしています。
Astralis時代に自分もグレネードを研究していました。
そういう切り札を用意しておくと、重要なラウンドを取ることが出来ます。
apEX
自分も最近はそういう役割をしています。誰も見たことがない新しいものを探しています。新しいスモークや組み合わせですが、時には大惨事になることもあります。めちゃくちゃ刺さるときもあれば、全くダメなこともある。
でも、探しておいた結果、特定の大会で役立つこともあります。
例として、去年はInfernoのバナナでCTの小さな壁からHEを投げていたのですけど、これでかなり削っていました。自分以外はこのHEをほとんど投げていません。これだけでラウンドを取れることもあります。これはいまでも通用することがあるグレネードです。
こういう小技を使ってプレーするのが好きなんです。dupreehが言うように、今の時代はみんな知識が豊富なので相手を驚かせるようなものを見つけることは本当に難しいです。
だからこそ、そういうものを見つけた時は本当に大満足です。







