eスポーツ、FPS、MOBA、ゲーミングデバイスの最新情報を紹介する個人ニュースサイト

レビュー『SteelSeries Siberia Neckband』

SteelSeries Siberia Neckband

ゲーミングデバイス・メーカー『SteelSeries』の最新ネックバンド・ヘッドセット『SteelSeries Siberia Neckband』のレビューです。

SteelSeries Siberia Neckband

『SteelSeries Siberia Neckband』は、『SteelSeries Siberia』シリーズの最新作で、シリーズには、フルサイズヘッドセットの『SteelSeries Siberia Full-size Headset (旧Icemat Siberia)』とイヤホンタイプの『SteelSeries Siberia In Ear Headphone』がこれまでにリリースされています。

ネックバンドヘッドセットがどのようなものか、ということは以下の写真を見てもらうと一目瞭然です。

SteelSeries Siberia Neckband Headset with SpawN 1SteelSeries Siberia Neckband Headset with SpawN 2

モデルはスウェーデンのプロゲームチーム SK-Gaming 所属のプロゲーマーで、『SteelSeries Siberia Neckband』の最終調整を担当した Sweden Abdisamad “SpawN” Mohamed 選手。
首の後ろ側にブリッジが回るデザインで、なかなかスタイリッシュですね。

それでは、製品のスペック、特徴、使用感などを紹介していきます。

製品写真

まずは、製品の写真をいろいろな角度から。

SteelSeries Siberia Neckband イヤーカップSteelSeries Siberia Neckband イヤーカップ
こちらは、両サイドのイヤーカップ。

SteelSeries Siberia Neckband 左サイドSteelSeries Siberia Neckband 右サイド
左右各方向からみたところ。

SteelSeries Siberia Neckband 下SteelSeries Siberia Neckband 上
さらに角度を変えてみたところ。

SteelSeries Siberia Neckband & ゼンハイザーPC160
ゼンハイザーの PC160 との比較画像も。
PC160 よりも一回りほど小さいのがわかります。
LANパーティ『BIGLAN Socekt6』に持っていった際は、荷物入れの場所をとらず、荷物がコンパクトにまとまりました。

SteelSeries Siberia Neckband

リモコンコード

聞き取り音量の調整用ダイヤルがついた付属のリモコンコード。
このリモコンを使って音量の大小を変更できます。
『SteelSeries 5H』についていたようなミュートボタンはありません。

SteelSeries Siberia Neckband  リモコン1SteelSeries Siberia Neckband  リモコン2

Xbox360 接続用コード

Xbox360 に接続するためのアダプタコードです。
Xbox360 本体を持っていないので、使用検証はしていません。
製品の説明書に、Xbox360 との接続方法が図入りで説明されています。
アダプタをテレビと Xbox360 のコントローラーに接続し、さらにアダプタと『SteelSeries Siberia Neckband』を繋ぐという使い方になります。

SteelSeries Siberia Neckband  Xbox360接続用コードSteelSeries Siberia Neckband  Xbox360接続説明書

iPod と接続
SteelSeries Siberia Neckband  with iPod nano
音楽用途にも使えるということなので、iPod と接続してみました。
マイク用のコードが余ってしまうのが見た目的にちょっと微妙でしょうか。
普段はデフォルトのイヤホンを使っているのですが、さすがにそれと比べると『SteelSeries Siberia Neckband』の方が良い音でした。
冬なので、これをしながら音楽を聞いていると耳が暖かいです :]

製品スペック・特徴

スペック

ヘッドフォン

  • 周波数帯域 18 – 28.000 Hz
  • 音圧感度 104dB
  • インピーダンス 40 Ohm
  • ケーブル長 1.3m+1.4m (2.7m)
  • ジャック 3.5mm(6.5mmへのコンバーター同梱)

マイク

  • 周波数帯域 80 – 15.000 Hz
  • 指向性 指向性
  • 感度 -38 dB
  • インピーダンス 2K Ohm

特徴

  • ゲーム用途、音楽用途に向けて開発
  • 本体に収納可能なマイク
  • フルサイズのネックバンドデザイン
  • Xbox 360に対応

使用した感想

気軽に使えるのと装着感が特徴

普段は、ゼンハイザーの PC160 を使用していますが、それと比べると『SteelSeries Siberia Neckband』は”とにかく気軽に使える”のが特徴です。

  1. 着脱がとにかく簡単
  2. 髪の毛が潰れるということを気にする必要がない
  3. 顔が動かしやすい

使ってみて2番の恩恵がなかなかにすばらしいことがわかりました。
これまでは、外出前のちょっと空いた時間にゲームをしようとしても「髪がつぶれたりして面倒くさいからやめておこう」ということがあったのですが、『SteelSeries Siberia Neckband』はそういったことが一切ないので手軽にゲームをしようという気になります。

着脱は非常にシンプル。ネックバンドを開いて引っ張りアーム部分を延ばしてサイズを調整して装着するだけ。わかりやすい画像が公式サイトにあるので、ご覧ください。

SteelSeries Siberia Neckband  装着方法

「簡単に落ちてしまうんじゃない?」と思うかもしれませんが、これが不思議なことに落ちません。耳に当たる部分は、普通のヘッドセットと比べ物にならないほど柔らかく、フワフワとした素材が使われており、装着時に圧迫感をほとんど感じません。
装着感は非常に良く、『BIGLAN Socket6』に参加した際にいろいろな人に使ってもらってみましたが、総じて皆さんが満足していました。

マイクは伸縮自在で好きな場所に移動可能
マイクは、左側に収納されており、引っ張り出して使用します。
コードのような形状なので、好きな形に曲げることが出来るためマイクの位置を好きなように調整することができます。口の目の前に持っていくこともできますし、かなり遠くにマイクを延ばして使用することも可能。
しゃべり方や声の大きさに合わせて好きなように調整できるので、使い方に影響を受けない仕組みになっているのは良い点だと思います。

長時間の使用には向いていないか
ネックバンド形式は『気軽に使用できる』『コンパクト』といったメリットがありますが、デメリットと思う点もあります。
それは、長時間の使用にはあまり向いていないということです。
ヘッドセット形式の場合、頭の上にブリッジが来るためイヤー部分の位置が上下することはありません。ネックバンド形式の場合、ブリッジによる支えがないのであまりにも長い時間使っていると、どうしても少しずつ落ちてきてしまいます。リンゴが落ちたことで発見されたとして有名な重力のせいでしょう。

また、耳にかかる圧力が次第に強く感じるようになり、場合によっては痛くなってしまう場合もありました。これは、2~3時間ぶっ続けでゲームをしていた時に体験したものなので、そもそも使い方の問題とも言えますが。
長時間ゲームを楽しむゲーマーの人は、この点は気にかけておいたほうが良いかもしれません。

ゲーム使用時の音も良好
Counter-Strike, Team Fortress 2, Quake3, AudioSurf などで使用しました。
音はしっかりと聞き取ることができ、各方向からの音も確かな感覚で認識できます。
このあたりは、プロゲーマーがチェックした製品ということもあるので、特に心配はいらないでしょう。

評価

『SteelSeries Siberia Neckband』は、これまでのゲーミングヘッドセットにはない新しい形と使用スタイルを提案した点が個人的に評価のポイントではないかと思っています。

ゲームをプレーするのに必要な要素は標準以上のレベルで押さえられていますし、コンパクトな形にまとまるので持ち運びしやすいのも思った以上に良い点です。
このおかげで、外出時に音楽観賞用にも使えるというのはなかなかすばらしいです(周りからみたらどうなのかまでは確認できませんでしたが…)。

ゲームにより特化したものを使いたいという人は、ヘッドセットタイプの『SteelSeries5H』『SteelSeries 3H』『SteelSeries 4H』を選べばよいですし、それとは違ったメリットを求める人は『SteelSeries Siberia Neckband』を選ぶのも良いと思います。

『SteelSeries Siberia Neckband』は、様々な用途にも使えるという点と、手軽に使える点がとにかくオススメな一品でした。
個人的に、試合をする時はゼンハイザーの PC160、パブリックサーバー等に遊びに行くときは気軽に使える 『SteelSeries Siberia Neckband』というように使い分けています。

レビュー点をつけて欲しいとの要望を受けましたので、点数化してみます。

SteelSeries Siberia Neckband

  • デザイン: 9
  • 音質: 8
  • 性能: 8
  • 価格: 8
  • 総合: 8.25 (10点満点、上記項目の平均です)

Neckband と 5H の定価が 79.99ユーロ(12,782円, 1ユーロ=159.8円)で同額。
3H が39.99ユーロ(6,390円)、4Hが49.99ユーロ(7,980円)なので、性能的なことなどを考えると Neckband は もうちょっと安いとうれしいかなと思いました。
ネックバンドの構造や耐久性を考えると難しいのかもしれませんが…。

とりあえずは、参考になれば幸いです。
年末年始にかけては人気のため品薄になっていましたが、最近はまた再入荷して比較的手に入りやすくなっているそうです。

※知り合いが SteelSeries 5H USB を持っており、Neckband に興味を示していたのですが、その際に 5H の USB ユニットを流用できるのかと質問されました。
メーカーの人に質問してみたところ、そういう使用も可能とのことです。
ただ、日本の代理店では『SteelSeries Siberia USB Soundcard』単品の取り扱いはしていないので注意が必要です。

参考

この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

https://twitter.com/YossyFPS/
SNSでフォローする
YouTube

取材動画、ポッドキャスト等配信中。チャンネル登録をお願いします!


アフター6ジャンクション出演時アーカイブ