『ZOWIE GEAR』がセンサー変更モデルとなる右手用デザインの光学式ゲーミングマウス『EC eVo』シリーズを発表しました
EC eVo
ゲーミングマウス『EC eVo』は、左右対称デザインのゲーミングマウス『ZOWIE AM』に採用されている光学式センサー(AVAGO ADNS-3090)を搭載した右手用デザインのゲーミングマウスです。
日本の正規代理店であるマスタードシード社より届いたリリースに、『EC eVo』シリーズの誕生経緯やセンサーについての説明が記載されていました。
リリースより
EC eVo シリーズ登場の経緯について
2010 年 7 月 15 日、私達はゲーミングマウス開発における初の成果、すなわち Emil “HeatoN” Christensen (名門プロチーム「SK Gaming」出身の元プロゲーマー)との共同開発による右手用ゲーミングマウス「EC シリーズ」を発表しました。
EC シリーズは、私達がそれぞれの製品に関して困難な開発過程に打ち込んだ末、その成果を真に世に知らしめる機会となった最初の製品であり、私達にとって特に重要な位置を占めるものです。私達にとっては、単に優れた e-Sports 用マウスというだけではなく、ZOWIE GEAR の存立基盤である e-Sports 用品の開発にかける情熱と野心の象徴でもあるのです。
ただ、EC シリーズで採用していたセンサーは旧式のものであり、この度、そのセンサーが生産終了となってしまったことにより、EC シリーズの生産継続は難しくなりました。しかしこれで EC シリーズを終わらせるいわけにはいきません。実は、もう 1 つの優れた光学式センサーがまだ入手可能であり、そして、このセンサーは左右対称型ゲーミングマウス ZOWIE AM シリーズで現在採用されています。
センサー変更に伴う操作性の変化について
旧 EC シリーズのセンサーと、AM シリーズのセンサー(ADNS-3090)のいずれも、優れたトラッキング性能を有する光学式センサーという点では変わりませんが、特性が同じというわけではありません。
EC eVo で採用するセンサーは、(マウスの移動方向をセンサー自身が予測する)「補正」機能を抑えた物です。「補正」という用語は e-Sports の世界において、センサーがなるべく直線を描くよう修正が加わるべきかどうかを議論するのに使われます。(例えばヘッドショットラインの高さをキープしたまま左右を振り向く操作を重視して)補正を好むプレイヤーもいれば、(例えばリコイルコントロールやエイム修正のしやすさを重視して)補正によってプレイヤー本来のマウスコントロール能力が損なわれるのを敬遠するプレイヤーもいます。
従来の EC1/EC2 を使い慣れていたプレイヤーの方は、センサーの挙動を調整したくなるような場面もあるかと思われますが、それは試合中のごく限られた場面で問題になることでしょう。
(代理店注釈)センサー変更に伴い、メーカー公称センサー解像度が AM シリーズと同じ 450/1,150/2,300dpi に変更となっており、この点でもユーザー側の設定変更・慣れが必要となる場合があります。
形状は従来と全く同じであり、大型の EC1 ・中型の EC2 を併売するのも従来と同様ですが、表面加工は上面・側面ともに非光沢のラバー加工、色はブラックのみとなります。
従来の EC1/EC2 は各国の代理店・販売店の在庫限りにて終息となります。
EC eVo シリーズは 4 月上旬以降、各国にて順次発売開始予定です。
主な特徴
- 元プロゲーマー HeatoN の手による、安定したパフォーマンスを発揮する光学式マウス
- 人間工学に基づいて設計された右手用ゲーミングマウス
- わずか 1.5mm のリフト・オフ・ディスタンス
- 改良されたマウスホイール機構
- 簡単な操作でポーリングレートを 125/500/1,000Hz に変更可能
- ドライバーやソフトウェアのインストールが不要なプラグ・アンド・プレイ設計
- センサー解像度を 450/1,150/2,300dpi に変更可能
- 対応 PC: Windows20000/XP/Vista/7 搭載 PC
製品仕様
- 色: ブラック(表面・側面はラバー加工、非光沢)
- センサー解像度: 450/1,150/2,300dpi [500/1,000/2,000 dpi]
- センサーフレームレート: 6,400 フレーム / 秒
- センサー限界速度: 60 インチ / 秒 [40 インチ / 秒]
- センサー限界加速度: 20G [15G]
- USB ポーリングレート: 125/500/1,000Hz [1,000Hz]
- 接続方式: USB
- ボタン数: 5(スクロールホイールを含む)
- ケーブル長: 2m
- 重量: EC1 – 97グラム、EC2 – 93グラム (ケーブル除く)
- サイズ
- EC1: 縦 128 mm × 横 62~70 mm × 高さ 43 mm
- EC2: 縦 120 mm × 横 58~65 mm × 高さ 40 mm
※[] 内は現行モデルのスペック
製品価格は 59.99 ドルで、アジアでは 4 月上旬の発売が予定されています。
EC シリーズと EC eVo シリーズの違い
- センサー変更によるセンサースペックの変化 (上記の製品使用参照)
- ポーリングレート: 1,000Hzに加えて 125Hz と500Hz をサポート
- 上面・側面がラバー加工に変更
- 改良されたマウスホイール機構
- カラーがブラックのみに
ZOWIE GEAR の Facebook ページによると、センサーは AVAGO 社の ADNS-3090、ボタンスイッチは Hunano 製の ZOWIE カスタムになるとのこと。センサーが変更となったことにより、マウスのスペックが若干変更になっています。
これまでは 1,000Hz 固定だったのが(500Hz で使用する方法もありますが)、デフォルトで 125Hz と 500Hz をサポートしたのは、ポーリングレートが原因で特定のタイトルで使用できないという問題が解決されるため大きな変更点でしょう。
- 125Hz: Mouse4 と Mouse5 を押したまま USB 端子に接続
- 500Hz: Mouse5 を押したまま USB 端子に接続
- 1,000Hz: Mouse4 を押したまま USB 端子に接続
リリースの説明にもあるとおり、直線補正の有無はプレーヤー毎に異なるため、今回の発表を歓迎する人もいる一方で残念に思う人もいると思います。現仕様の EC シリーズが好みという人は、今のうちにストックを買っておくのが良さそうです。