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ウクライナを拠点とするプロゲームチーム Natus Vincere が新拠点をアメリカに設立する計画を発表

Natus Vincere

ウクライナを拠点とするプロゲームチーム Ukraine Natus Vincere が新拠点をアメリカに設立する計画を発表しました。

Na’Vi to open US Gaming House

こちらは、ESEA による Ukraine Natus Vincere の PR & ソーシャルマーケティング担当マネージャー Ukraine Andrew ‘Xeo’ Yatsenko 氏へのインタビューで明らかになったものです。

読んでみたら面白い内容でしたので紹介してみます。

アメリカにゲーミングハウスを立ち上げようとしてる理由はなんですか?

2012 年 9 月に The International 2 でシアトルやワシントンを訪れ、本当にたくさんのファンがアメリカにいることに驚かされました。

人々は目当てのプレーヤーに会い応援するために文字通り国を超えてやってきていました。観客たちは Benaroya Hall における Natus Vincere の試合に興奮していました。それは本当に驚くべきことでした!アメリカで eスポーツがどのようしてこんなにも急速に発展しているのかを考えた結果、Natus Vincere が海外に進出するのは時間の問題です

アメリカにそんなにも多くのファンがいるのはなぜだと思いますか?

Natus Vincere に所属するプレーヤーの優れたスキルレベル、トーナメント連覇という記録の結果だと思います。

その他にも、所属選手たちはとても輝いており、eスポーツや実生活におい多才なパーソナリティを示しています

現在はアメリカのどこを調査していますか?興味がある特定の州や都市はありますか?

現在はロサンゼルスやサンフランシスコのような西海岸を考えています。このエリアはアメリカ国内の全イベントに参加するためのトランスポートハブとなりますし、気候も素晴らしいのでプロゲーミングにとって特にヘルシーだと思っています。

ゲーミングハウスのコンセプトには、プレーヤー用のベッドルームやゲーミングゾーンだけでなく、プール、ジム 、外でのパレーボールなどのレクリエーションエリアも含まれています。

私たちはプロゲーミングにとってアウトドアスポーツが非常に重要な要素であると固く信じており、選手たちにそのような機会を提供したいと思っています。

さらに、私たちはアメリカのゲーミングハウスから良識ある動画やライブストリーミングコンテンツを提供し、プレーヤーの生活をご覧いただくつもりです。

Natus Vincere のプレーヤーが、ゲーミングハウスに引っ越したり滞在するのはいつになりますか?

時期についての議論は時期早尚ですが、2013 年の計画です。
初期のアイデアでは、チームの一つを特定期間(約 3 ~ 4 ヶ月)滞在させ、その後に他のチームも同期間滞在させるというものでした。

これにより、私たちのアメリカとヨーロッパのゲーミングハウスをローテーションして、両エリアにおけるチームの存在と影響を加速させることが可能となります。

もちろん、トーナメントやリーグのスケジュールを調整しなくてはならないので、この計画がいくつか変更される可能性はあります。

ヨーロッパでの活動は継続しますか?もしくはアメリカへシフトするのでしょうか?

これまでのように世界中のメジャー LAN トーナメントに出場する予定なので、プレーヤーにとって場所は問題ではありません。
チームがその時滞在している場所によって出場を見合わせるトーナメントがあるかもしれませんが、大きな変更はありません。

ゲーミングハウスを構えることに加えて、アメリカのチームやプレーヤーと契約する計画はありますか?

はい。そのような機会について真剣に考えています。昨年の 8 月にアメリカの League of Legends チームと契約直前まで進みましたが直前でオファーをキャンセルしなくてはなりませんでした。

現在も地域に関係なく StarCraftII プレーヤー、League of Legends チームとの契約を検討しています。

ヨーロッパの Counter-Strike シーンはアメリカよりも盛り上がっていると一般的に考えられています。(アメリカの)長い“ less competitive ”期間が国際的に活動する Natus Vincere プレーヤーたちの能力にどのような影響を及ぼすか考えたことがありますか?

eスポーツは世界中、特にアメリカで勢いがあります。これは、より多くのトーナメント、リーグ、チャンピオンシップ、プレーヤー、チーム(が登場すること)を意味します。

その結果、スキルレベルはより高くなるので、アメリカシーンが“ less competitive ”とは思っていません。また、私たちの影響によりアメリカにおけるスキルレベルが向上し、シーンに新たな才能がもたらされることを期待しています。

永続的な拠点を異なる大陸に持つことは eスポーツ組織にとって比較的レアなことです。世界でプレミアなチームの一つとして、今回の発表はあなたにとってどのくらいの決意のものでしょうか?

その点についてですが、いくつかのチームは韓国にゲーミングハウスを所有しています。また、例えば Evil Geniuses はヨーロッパで DotA 2 チームがゲーミングハウスを使用しました。

アメリカにゲーミングハウスを持つことは簡単なことではありませんが、それは最終的に多くの影響やリソースを私たちにもたらします。

私たちは本当にアメリカに興味をっており、世界のプレミアな eスポーツクラブの一つとして、望まれることは何でも実施するつもりです。

アメリカにプレーヤーを滞在させることに関する問題はありますか?シンプルな事だと友人や家族、より複雑だとアメリカのビザなど。実現への最大の障害は何でしょうか?

私たちにはもっとミネラルが必要です!(スタークラフト 2 ネタ?) それ以外の問題はないと思います。プロフェッショナルプレーヤーは遠征に数ヶ月かかる事もあるので、彼らにとってアメリカ滞在は新しいことではありません。

また、ビザも問題ありません。プレーヤーたちはアメリカビザを取得済みです。

チームは 2010 年に設立され、わずか 3 年後には国際的なゲーミングハウスの開設を計画しています。2020 年にチームはどうなっているでしょうか?あと 7 年でどのようなことがおきるでしょうか?

良い質問ですね!しかしご存知のとおり、インターネット、エレクトロニクス、eスポーツ産業はここ数年で急速に変化しており、私たちは今日のようになるとは予想できませんでした。

そこで、代わりに近い将来にフォーカスしましょう。私たちは最もポピュラーなタイトルにおいて少なくとも二つのトップティアゲーミング部門を得ているでしょう(現在では League of Legends や StarCraft 2)。そして、アメリカにゲーミングハウスを設立します。

それらがうまくいけば、アジアにも進出するかもしれませんが、それはまだ私の夢にすぎません。現実にもどり、私たちの城を築くためにレンガを一つずつ積み上げます。

――――

Natus Vincere は 2010 年に Counter-Strike チームが『Electronic Sports World Cup(ESWC)』『World Cyber Games(WCG)』『Intel Extreme Masters(IEM)』といったメジャー大会を制覇。さらに、Valve が主催した賞金 100 万ドルの DOTA2 トーナメント『The International』で優勝し、これまでにチームとして総額 170 万ドルを超える賞金を獲得しています。

強豪 Natus Vincere がアメリカでの活動を強化することで、シーンがさらに盛り上がっていくことになりそうです。

情報元

この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

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コメント (0)
  1. Delgohan より:

    NAVIがアメリカで活動したらアメリカ国内でCSGOの大会多くなって日本も招待されるかもわからんな。
    もうStarixさんがGO行くくらいならSC2かDota2に行くと言ってたのに行ってない事は許したよ。

    もう許した。

  2. execut1ve より:

    西海岸に拠点を置くということは日本チームともそれなりな条件で対戦できる可能性がありますね

  3. Mtomato より:

    ここに拠点を建てよう

  4. jλcks より:

    マジか!この判断下したNaViのCEOらは最高に頭キレてる!

    EGが無くなったことによってU.SのCSシーンは死亡状態だったけど、NaViが勢いを持てばアメリカでもまたCPLみたいな大会とか開いてくれるかもしれんし、そうなると日本も招待される可能性が開けてくる訳だ!

    この設立が成功となれば他のチームもU.Sに移るかもしれないし
    久々に明るいニュースを聴いた感じだ。