onGamersに中国eスポーツシーンにおけるストリーミング配信の盛況を伝える記事が掲載されていました。
中国eスポーツシーンでゲーマーによるストリーミング配信が盛況
onGamersに掲載されているのは、中国の情報サイトに掲載された記事の公式な英訳版で、中国eスポーツシーンにおけるストリーミングプラットフォームの盛況を伝える内容となっています。
非常に面白い内容なのですが、かなり長いので個人的に興味深かった内容の一部を紹介します。
- 元World Elite の League of Legendsでプレーしてた元プロゲーマー
Wei “CaoMei” Handong 氏(22歳)は、配信サイト「ZhanQi TV」と年間500万人民元(約8,900万円, 1人民元=17.81円)で月に90時間 League of Legendsをプレーするという契約を締結。
- LGD Gaming の CEO である Pan “Ruru”Jie 氏 は3人のDOTA2プレーヤーを獲得するために300万人民元(約5,340万円)を支払った。1人当たりの支払いは、契約ボーナス50万人民元(約890万円)と移籍料50万人民元とのこと。
- Ruru氏によれば、トップ配信者は年間に1000万人民元(約1.7億円)の収入を得るそうで、このくらいの移籍金は安いもののようです
- 中国の配信サイトは韓国プレーヤーの獲得に力を入れており、月額の支払いはその選手の知名度によって異なるそうで、最低30,000人民元(約53万円)から最高100万人民元(約1780万円)ほどまでになるそう。
- 世界最高のDOTAプレーヤーと言われる
Xu “BurNing” Zhi-Lei 氏も、現役を引退したにも関わらず年間で100万人民元以上の収入をZhanQi TVでの配信を通じて得ているとのこと
あまりの金額に理解が追いつかず本当のことなのかわからない、という気持ちになってきます。
ちなみに、先日偶然 BurNIng 氏のストリーミングにアクセスする機会があったのですが、Twitchにて世界大会が配信されている時に匹敵する視聴者数で通常の配信が行なわれていました。
BurNIngのDOTA2ストリーミング、個人配信なのに視聴者数34万とかすごい… http://t.co/JPKAFo22gV— Yossy (@theworld) October 20, 2014
いま見てみたところ56万を超えていました。
DOTA2の配信リストを見ると、BurNIng氏以外は数百~数千視聴者数で別格なのがよくわかります。記事内に、「ピラミッドの頂点にいるプロゲーマーはパンダよりもレアな存在」という面白い表現がありましたが、BurNIng氏はまさにそんな存在の1人と言ってよいゲーマーではないでしょうか。
中国の配信サイトが次々に立ち上がったり、有名選手と契約したりというニュースをよく目にする機会があったのですが、こういう状況になっているということがわかりそれも納得という感じです。
現役のプロゲーマーが獲得する収入よりも、ストリーミング配信専門のゲーマーが得る収入の方が多いといったケースもありえそうです。