プロゲームチームVirtus.proが公式サイトにてロシアのUSM Holdingsに1億ドル(約118億円)規模の投資を受ける事を発表しました。
ロシアのUSM HoldingsがプロゲームチームVirtus.proに1億ドル規模を投資
USM Holdingsは、金属・鉄鉱、通信、インターネットなどの分野でビジネスを行なうロシア企業で、急成長するeスポーツで成功を収めるロシアのプロゲームチームに1億ドル規模の投資を行なうことが明らかにされました。
現在、Virtus.proは「Counter-Strike: Global Offensive」「Dota 2」「World of Tanks」といったタイトルで活動を行ない、様々な国際大会で好成績をおさめています。
下記のコメントによると、今回の投資によって今後展開されるのはチームが単に安定して成長し活動できるといった程度のレベルの話ではありませんでした。
Ivan Streshinsky氏のコメント (USM Holdings、ボードメンバー)
eスポーツはスポーツ、メディア、インターネットといった産業を結びつける独特のプロポジションです。eスポーツは急成長するマーケットで、ロシアのeスポーツ産業リーダーであるVirtus.proはすでに世界中で巨額の利益を生み出しています。
USMからのサポートがさらなる発展を促進し、Virtus.proのプロジェクトを全く新たなレベルに引き上げることを可能にすると確信しています。
Anton Cherepennikov 氏のコメント(Virtus.pro共同オーナー兼マネージングパートナー)
私たちの主要な目標は、ロシアにおけるeスポーツ人口を増加させることで、USMの投資はここに向かいます。資金は主に、新たなトーナメント大会の開催、新たなゲーミングトレーニング、スポーツをカバーするような新たなメディアの設立、そしてeスポーツアリーナの建設に使用されます。
大手企業やメディアがeスポーツ分野での展開を拡大
日本でもeスポーツ分野に投資を行なう企業が増えてきましたが、海外の規模は比較にならないレベルでさらに展開を加速しているのを感じます。
- メディアカンパニー「MTG」が世界最大のeスポーツリーグ『ESL』運営会社の株式74%を約100億円で取得
- アメリカの大手芸能事務所がプロゲーマーのエージェンシー「Global eSports Management」を買収
- アメリカのCATV局「Turner」が2016年にCS:GOリーグを放送する計画を発表
- TwitchがプロゲームチームEvil GeniusesやAllianceのマネジメントを手がけるeスポーツの代理店「GoodGame Agency」を買収
- 賞金総額22億円のDota 2世界大会『The International 2015』でEvil Geniusesが優勝、優勝賞金は約8億円
大会の賞金総額は、世界トップクラスの大会だと億単位、数千万円レベルの大会も年間を通じて定期的に開催されるほどとなっています。
まだ正式発表されていませんが、「Modern Times Group」はアメリカ、ヨーロッパ、アジアでeスポーツリーグを展開する『E-Sports Entertainment Association』をも買収するとの情報が報じられています。
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ちなみに、現在Virtus.proに所属するCS:GOチームのメンバー達は数年に渡りスポンサー難に悩まされてきた経験をもっていますが、諦めずに活動することで現在は世界のトップチームです。そして、今回のような投資も行なわれついに報われる時が来たのは古くからのファンにはうれしいお知らせと言えるでしょう。