世界最大級のeスポーツカンパニー『ESL』と、8つのトッププロゲームチームが『World Esports Association (WESA)』(世界eスポーツ協会)を発足したことを発表しました。
World Esports Association
「World Esports Association」は、レギュレーションの標準化やプロゲームチームへの収益配分などの仕組みによってeスポーツのプロ化を促進させることを目的とした、オープンで非独占な組織とのこと。
今後、ファン、選手、チーム、配信者、投資家などを対象とした議論の機会を設け活動を行なっていく計画です。
ビジョン
選手・チーム・リーグ間で公平性、透明性、保全性を共有しeスポーツの成長を持続可能とする信頼出来るフレームワークを作り上げること。
Executive Board
- Ralf Reichert (Managing Director, ESL)
- Sebastian Weishaar (Vice President, ESL)
- Hicham Chahine (Team Owner, Ninjas in Pyjamas)
- Wouter Sleijffers (CEO, Fnatic)
理事はESLから2名、プロゲームチームから2名の4名構成で任期は3年。
リーグコミッショナー
- Pietro Fringuelli (CMS Hasche Sigle)
リーグコミッショナーにはスポーツ業界での豊富なアドバイザー経験を持つという Pietro Fringuelli 氏が就任しています。
参画プロゲームチーム
- Fnatic
- Natus Vincere
- Team EnVyUs
- Virtus.pro
- G2 Esports
- FaZe Clan
- mousesports
- Ninjas in Pyjamas
発足に合わせて上記8つのプロゲームチームが参画しており、今後さらなる追加を目指していくとのことです。
グローバルでは、eスポーツのムーブメントに合わせて高額賞金がかかった大会が次々に発表されていますが、今後スケジュールのバッティングなどが起きてくることが予想されます。
「World Esports Association」はスケジュールのバランス調整を行なう役割を担うことで、選手・チーム・運営者の全てにとって良い形で大会が開催されるような取り組みを行なっていくとのこと。
また、「World Esports Association」に参画するチームは、これまでと変わらずWESA関連大会以外にも出場していくことになるそうです。
eスポーツにおいては、「賭け試合」「八百長」「賞金未払い」「薬物使用」「契約不履行」「ビザ取得」などが過去から現在にかけて問題となっています。
WESAは上記に対する取り組みについては特に明言していませんがWESAが目指す標準ルールの構築といった活動によって、改善のきっかけになっていくかもしれません。
個人的には、『ESL』が業界においてかなりのシェアと力を持つ団体となってきているところも気になるところです。