YouTubeチャンネル「Vpiska」で『Team Spirit』Counter-Strike部門のメンバーインタビューが行なわれています。
この中で、donk選手がNAVIではなくTeam Spiritのアカデミーを選んだ理由について説明していたので紹介します。
NAVIではなくTeam Spiritのアカデミーを選んだ理由
donk
13歳でPCを買ってもらって毎日プレーするようになりました。
当時、Counter-Strikeのプレイヤーが集まってチームを組んだりする人気のコミュニティがありました。
セミプロのような人もいて、そこでプレーした初日に10戦全勝しました。
スカウトのOverDriveが注目してくれて、リーグに参加したプレイヤーたちに自分の事を聞いてまわっていました。そして良い評価を得ることができました
OverDriveからVK(ロシアのSNS)で「トライアウトに参加しないか」と連絡をもらいました。そしていくつかの大会に出ることになりました。自分の事を気に入って、注目してくれていたのです。
その後、OverDriveが自分のことをTeam Spiritに紹介してくれました。
そして、アカデミー担当のSoul3が両親にアカデミーについて説明しました。
ここからは簡単に進みませんでした。
自分はまだ子供でしたし、両親はインターネットのうまい話は全て詐欺だと思っていました。Team Spiritの話は、奴隷契約のようなものだと思い込んでいました。
無理やりプレーさせられ、上手いかなければ追い出され、さらにお金を払わされると考えていました。
Soul3にとって、親のこういう反応はよくあるもので、様々な選手の両親にこれまで1,000回くらいは説明してきたことだと言っていました。
Soul3のおかげで、Team Spiritとの話がうまく進んでいきました。
―― これは人生にとって大きなチャンスだと思いましたか?
donk
そういうわけでもありませんでした。
当時はNAVIがアカデミーチームを立ちあげたところで、自分にはNAVIとTeam Spiritという2つの選択肢がありました。
―― NAVIに入るチャンスもあったのですか?
donk
応募していたら絶対に受かる自信がありました。
当時、自分よりも強い選手はいなかったので。
ただNAVIが契約したのは自分よりもずっと弱いプレイヤーで、本当に気に入らないと思っていました。
レーティングもスタッツも自分の方が上でしたし、さらにプレー環境も良くありませんでした。
でもNAVIは違う選手を選んで契約しました。
自分にとっては傷つけられた気持ちで「なんで自分が応募しなければならないんだ?直接声を掛けてくれるべきだろ。だったらNAVIアカデミーなんて行かない」と思ってTeam Spiritアカデミーを選びました。
スカウトOverDrive氏から見たdonk
OverDrive
スカウトの活動を始めた頃は、アカデミーの仕組みが始まったばかりでした。
いまではCISだけで20近いアカデミーチームがありますが、当時は存在していないようなものでした。
自チームのアカデミーで選手を育成すれば、5人のうち1人くらいはメインロスターに昇格できます。そうすれば、他のチームに移籍金を払って獲得するよりもはるかに安上がりです。
自分は選手のデモ(リプレイ)を見るだけではなく、一緒に大会に出てみるというやり方をしていました。
自分がIGLをして各選手がどう動くかを見ていきます。すこし怒鳴ったりして、そういうプレッシャー下でどう対応していくかもチェックします。
donkの場合は、5ラウンドくらい見ただけで本物だとわかりました。