東京・秋葉原にて開催された『2011 ASRock Fatal1ty Asia Magic Tour』に登場したプロゲーマー Johnathan “Fatal1ty” Wendel 氏にインタビューを行いました。
イベントを全て見ることは出来なかったのですが、終盤の写真を撮ることが出来たので記事の最後の方にて簡単な説明と共に掲載します。
Fatal1ty 氏インタビュー
『Fatal1ty P67 Motherboard』には『Fatal1ty Mouse Port』という他のマザーボードにはないユニークな機能が搭載されています。この機能を実装した理由は?
Fatal1ty 氏: 最初に ASROCK からゲーマー用のマザーボードを作るという話が来た時に、マウスのポーリングレートをオーバークロックするという機能に着目したためです。
マウスのポーリングレートをオーバークロックして変更することで、快適にマウスを使用することが可能となります。
いままではポーリングレートの変更に対応していないマウスをオーバークロックするには煩わしい作業が必要でしたが、この機能によって初心者でも簡単にポーリングレートの変更が可能になります。
このような機能をエンドユーザーのみなさんにお届けし、快適にプレーして頂きたいと思ったのがこの機能を実装した理由です。
マウスのポーリングレートと言えば、以前 Fatal1ty さんは自身のブログで『Mouse Sensitivity』というエントリを書かれていました。この中で光学式マウスを 500hz で使用することをお勧めされていました。これはなぜでしょうか?
Fatal1ty 氏: いろいろな設定を試してデータを取った結果、光学式マウスを 500hz で使った時が 4% の命中率増加となりました。
私には、500hz が最適な設定なのです。
これらの体感と実績を通じて、500hz の設定をおすすめしました。
Fatal1ty ブランドには今回のマザーボードを含め、様々な製品があります。個人的に初めて手にしたゲーミングマウスパッドが『FatPad』でした。以前は Fatal1ty.com で販売されていましたが、もうどこでも見かけなくなりました。再販もしくは新しい FatPad をリリースする計画はありますか?
Fatal1ty 氏: FatPad を使っていただいてありがとうございます。FatPad を販売していたのは 2003 年くらいまでだと記憶しています。
実際に新しい FatPad を作って販売すること自体は、パートナーさえいればそんなに難しい事ではないと思います。
現在は、今回のマザーボード、その他に電源、サウンドカード、メモリ、ヘッドセット、PC ケースなどのハードウェアにて Fatal1ty ブランドを展開することに注力しています。
もし、実現出来るのであればまた自分自身でマウスパッドを設計し、新しい FatPad を作りたいですね。もちろん、マウス、マウスパッド、キーボードという基本的なゲーミングデバイスも再び手がけたいと思っています。
実現するには、共同でしっかりとしたマーケティングが出来るメーカーを探す事が必要になるでしょう。
以前、Fatal1ty さんがポーカーでの活動を開始し、World Series of Poker の出場を目指すというインタビューを読んで衝撃をうけました。こちらの活動も続けているのでしょうか?
Fatal1ty 氏: 現在も Full Tilt Poker からのスポンサードを受けていますが、これは私のメインストリームではありません。
私のメインフォーカスはゲーミングです。
ゲーミングを世に広め、多くの人に認知してもらうための活動をしています。
ただ、ポーカーの活動も辞めたわけではなく、継続していますよ。
ゲーミングの活動については、Championship Gaming Series のスポークスマンに就任した際のインタビューで、「ゲーミングを次のレベル引き上げ、真のスポーツとすること」という回答をされていました。一般のゲーマーが Fatal1ty さんのこの目標に協力するために出来る活動は何かあるでしょうか?
Fatal1ty 氏: 一般の方でこれができるかというと難しい事もあるかと思いますが、例えば本日のイベントのように私の露出の機会を与えて頂く、ということでしょうか。
イベントを通じて、私はメディアのみなさんにゲーミングの素晴らしさについて語る事ができます。そして、それを多くの人が目にしてくれるでしょう。
これを実現するためには、みなさんがコメントをしてくださったりリクエストをいただく事が重要です。
ブログや Facebook に集まったこれらの小さなコメントが大きなものとなり、メーカーやメディアなどが興味を示すことにつながります。
みなさんのそのような小さな活動が、結果として業界を動かす事になると信じています。
他にも質問をいろいろと用意していたのですが、他のメディアさんの取材もたくさん入っており時間の関係で途中で終了となってしまいました。
Fatal1ty さんありがとうございました。
また、今回インタビューの機会を作って下さったマスタードシードの高橋さんにも感謝いたします。
イベントの様子
イベントの様子を簡単に紹介。
13時すぎに会場でウォーミングアップをする Fatal1ty氏。
設定やウォーミングアップの仕上がりにはかなりこだわっていました。
個人的には大会ではなくイベントなので簡単に済ませてしまうのかと思っていましたが、一切妥協しないプロの姿勢を見た気がしました。
Fatal1ty 氏の使用デバイス。
Fatal1ty 氏が席を離れた瞬間に自分を含めカメラを持った人たちが群がってきました。
Fatal1ty 氏が使用していたPC。もちろん『Fatal1ty P67 Motherboard』搭載。
ウォーミングアップの後に予定していたインタビューがスケジュールの関係でイベント終了後になってしまったので一回会場を後に。
一仕事終えて戻ってくるとゲストプレーヤーの nasa 選手や fumio 選手らが公開処刑された後でした。
マシンのトラブルがあり設定等がほとんど変更できなかったとのこと。
これでプロに勝つのはさすがに無理でみんな敗退してしまいました。
PoNz 選手が公開処刑されている頃、田原プロこと uNleashed 選手はファンの方にサインをしていました。
Fatal1ty 選手、4人抜きです。対戦イベントに参加した選手と記念撮影。
そしてイベントは抽選会へ。じゃんけん大会の勝者は『Fatal1ty P67 Motherboard』をゲットすることが出来ます。
盛り上がるじゃんけん大会。
写真を撮るのに夢中でじゃんけんに参加するの忘れていました。
この後は、写真撮影やサイン会が行われてイベントは終了となりました。
メディアの方がたくさん参加されていた他、4gamerのライター fumio さんがいろいろと取材されていたので各媒体でのレポートも後ほどチェックしてみてください。