World Cyber Games

World Cyber Games』のオフィシャル競技タイトルが PC ゲームからモバイルゲームにシフトする方針であるとの情報が海外のコミュニティサイトにて話題となっています。

WCG ends with PC gaming; go mobile

こちらの情報は、中国の情報サイトで数日前から話題となり始め、先日には Cadred.org が WCG 組織委員会がパートナー企業に宛てた手紙(WCG の CEO である Brad Lee 氏の署名入り)の内容を公開しました

かいつまんで説明すると、World Cyber Games は大会を PC ゲームに代わりモバイルゲームを中心とするよう方針変更していくことを検討しており、その経緯報告という内容となっています。

和訳

近年、ゲーミングと IT のトレンドは急速に変化しています。最近のゲーミングと IT のトレンドの最も注目すべき情報の 1 つとして、携帯電話の出荷が PC の出荷台数を上回ったことが挙げられます。

モバイルデバイスの幅広い普及により、モバイルゲーマーも同様に急速に増加しています。これに伴い、メジャーな PC ゲームパブリッシャーは投資やビジネスをモバイルゲームの開発とパブリッシングに拡大しはじめました。

この情報は、長い間 PC ゲームをベースとしたイベントにコミットしている私たちにとって残酷なものでした。私たちは、変わる努力をせず廃業した多くの会社を見てきました。そこで、私たちは新しい World Cyber Games のアイデンティティを作り上げなければならないという結論に達しました。

この状況下において、私たちは新しいキーセクターとしてモバイルゲームをゲーム産業や WCG のイベントコンセプトにモバイルを取り入れるべきであるという難しい決定を行ないました。ゆえに、WCG はモバイルゲームをベースとしたフェスティバルを開始します。

WCG はモバイルゲームをベースとしたフェスティバルを作り上げるために、新しいイベント構造や国(参加国?)についてスポンサーやゲームパブリッシャーと議論を進めています。従って、Pan Championship や PC ベースのナショナルファイナルといった、現在のイベントモジュールは実施されません。そして、WCG のオフィシャルゲームはモバイルゲームで構成されるでしょう。

World Cyber Games の一般向け公式アナウンスは無し

『World Cyber Games』はいまのところ、この件について一般向けに公式アナウンスは行なっていません。この手紙が本物なのか、という疑問もあります。
ただ、WCG のメインスポンサーは韓国のサムスン社なのでモバイル端末を普及させたいという意図を考えるとあながちなくもない判断とも思えます。

ちなみに、昨年はアンドロイドベースのレーシングゲーム『Asphalt 6』が公式タイトルとして採用され、賞金総額は $55,000 と 2011 年大会で最も高額となっていました。

PC ゲームは採用タイトルから無くなってしまうのか? それとも PC ゲームもありつつ、モバイルゲームの採用が強化されるのか?答えは WCG の公式発表を待つしかありません。

World Cyber Games は公式サイトでは、2月中旬より『World Cyber Games 2012』の 公式競技タイトル調査投票を実施中です。

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