Vexed GamingがCS:GO部門にVAC BANされた過去を持つ Hovik “KQLY” Tovmassian選手をトライアル起用することを発表しました。
Vexed GamingがVAC BANされた過去を持つKQLY選手をトライアル起用
チーム公式サイトの発表によると、Vexed Gamingは5月2日よりオンラインで開幕となる『ESL Championnat National Summer 2017』に招待出場が決定しており、こちらに Hovik “KQLY” Tovmassian選手をトライアルとして起用するとのことです。
KQLY選手は、2014年11月に不正ツールを使用していたことが「Valve Anti-Cheat System(VAC)」によって検知され、当時所属していた
Titanを除名処分となりました。また、チームはこの影響により大型大会への出場が禁止されたほか、スポンサー獲得が不成立になるなどして2016年1月に活動終了となってしまいました。
- EpsilonのSf、TitanのKQLYがVACによるBAN処分となり両チームとも『DreamHack CS:GO Championship』出場不可に | Negitaku.org esports
- プロゲームチームTitanが資金難により活動終了、元所属選手の不正によりスポンサー獲得が困難に | Negitaku.org esports
このような状況を作り出した KQLY選手が突如としてトライアル選手として起用された背景には、『ESL』による下記のルール改定があります。
KQLY選手がVAC検知されたのは先のとおり2014年11月のため、2年を過ぎており『ESL』関連大会の出場権を有しています。
所属選手は反発、Smyli選手、jarod選手、アナリストのWiPR氏が脱退
この発表を受けて、Steve “jarod” Cohen選手、Léonard “Smyli” Michelino選手、そしてアナリストの Renaud “WiPR ” Malfait氏が自らの意志でチーム脱退を表明しました。
Smyli選手が出したコメントによると、所属選手達はKQLY選手のトライアル加入についてチームから相談されておらず、通達が行なわれたのは公式発表直前とのこと。スポーツマンシップに反する選手と共にプレーすることは出来ないとして、チームを去る事を決めたそうです。
元チームメイト Ex6TenZ 選手も苦言
Titan 時代にチームメイトとしてプレーし、KQLY選手の不正行為によって大会出場停止やチーム解散などの迷惑を被ったEx6TenZ選手は、自身のTiwtterにて以下のように投稿しました。
Genius move from @Vexed_GG with @KQLY_ . Good luck and have fun to find players and sponsors in the future who will want to work with you.— Ex6TenZ (@LDLC_Ex6TenZ) 2017年5月1日
「GLHF、お前みたいなヤツと一緒にプレーしたい選手や支援したいスポンサーなんていないと思うけど、がんばって探してね」みたいな感じでしょうか。
Vexed Gaming メンバー
Vexed Gamingは公式サイトにて「今回の取り組みが不正行為問題で処分された選手に対する透明性をもった統一ルール作りへの第一歩となることを信じると共に、プロゲームシーンに対する情熱と献身性を持つKQLY選手との取り組みをたのしみにしています。」とコメントしています。
サイトに掲載されている今後のメンバーは下記のようになっていました。
for ESL Championnat National Summer 2017
Victor “Roombang” Henkinet
Pierre “NpK” Henkinet
Benjamin “Drizzer” Charnet
Michael “HaRtsSs” Zanatta
Hovik “KQLY” Tovmassia (Trial)
Fabio “Luther” Tavares (Stand-in)
脱退
Steve “jarod” Cohen
Léonard “Smyli” Michelino
Renaud “WiPR” Malfait (アナリスト)