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『荒野Championship-元年の戦い』で「DgGteamEINS」「DgGZWEI」が不正協力プレー、賞金・成績取り消しの失格処分に

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2019年8月12日(月・祝)に「ベルサール高田馬場」で開催されたバトルロワイヤルゲーム『荒野行動』の王者を決定する『荒野Championship-元年の戦い 荒野王者決定戦』で不正行為が発覚しました。

「DgGteamEINS」「DgGZWEI」の不正協力プレー発覚

こちらの情報は「荒野CHAMPIONSHIP 事務所」のTwitterアカウントにて以下のように発表されました。

DgGteamEINS及びDgGZWEI大会規約違反の処罰について」

荒野Championship荒野王者決定戦でのDgGteamEINS、DgGZWEIの行った 今回の行為につきまして、荒野Championship運営事務局より両チームと状況が確認できました。

DgGteamEINSおよびDgGZWEIの両チームは、試合の公平性に妨害する行為」に該当すると判断いたしました。
大会規約違反として、両チームに以下のペナルティを与えます:

DgGteamEINSおよびDgGZWEIの「荒野Championship-元年の戦い」荒野王者決定戦でのチーム戦績を取り消し、獲得した賞金は没収とする。両チーム戦績を取り消しにあたり、荒野王者決定戦の最終順位の繰り上がりを行う。

この発表では、何が起こりどんな行為が行なわれたのかわかりません。
また、大会の公式サイトにこの情報は掲載されていません。しかし、最終戦績はこの処分に準じたものとなっていました。

DgGによる経緯説明

処分の対象となった Japan DgG(Digital gate gaming)は、チームのTwitterにて下記のように経緯説明と謝罪を行なっています。

https://twitter.com/DGGaming_OA/status/1161868386613096448

今回DgGの1チームがAkに被せさせたことは 事実です。本当に申し訳ございませんでした。

説明しますと、Eins(西)が元々DgGのランドマークである湖畔に降りている状況で4試合目が終わり5試合目のマップが嵐の半島 で、Zwei(東)がその時点で順位が高く湖畔降りを譲らせて、 Eins (西)はAkに被せろという指示をだしていました。

互いチームのランドマーク指定を試合前から行っていました。
作戦指揮をしていたのはDgGの監督です。しかし、その指揮や指示を任せていたのは運営陣の落ち度ではあります。
大変申し訳ございませんでした。

大会の状況について確認すると、1位の Japan ちーむえーけー!!は、4ラウンド目終了時点で260ポイント獲得と、2位に50ポイント差を付けてのリード。

最終ラウンド前のポイント成績

Japan DgGZWEIは195ポイントで4位につけており、優勝するには最終5ラウンド目でJapan ちーむえーけー!!を早期に脱落させ順位・キルポイントを最小限にしつつ、自分達が勝利する必要があります。

姉妹チーム Japan DgGteamEINSは100ポイントの13位と優勝の目がないことから、Japan ちーむえーけー!!の通常降下ポイントを妨害し、Japan DgGZWEIをサポートするという作戦が取られました。

13位のDgGteamEINSが4位DgGZWEIを支援する形に

この作戦に対し、Japan ちーむえーけー!!はリスクを減らすために降下地点を変更する選択で難を避けました。通常であればランドマークかぶせは単なる作戦ということになりますが、事前に共謀していたことからルール違反の裁定となっています。このランドマークかぶせについては、実況でもこれまでと異なる展開ということで取り上げられていました。

5ラウンド目の結果、Japan DgGZWEIは順位を一つあげ3位に入賞。賞金200万円を獲得していましたが、失格となり成績・賞金共に取り消しとなりました。

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最終順位

  • 1位: Japan ちーむえーけー!! – 320ポイント、1000万円
  • 2位: Japan Risky – 285ポイント、400万円
  • 3位: Japan ショベル – 235ポイント、200万円
  • 4位: Japan Secret – 230ポイント、100万円
  • 5位: Japan 爪楊枝建築倶楽部 – 225ポイント、50万円
  • 6位: Japan Eras – 210ポイント、30万円
  • 7位: Japan 抜く組 – 180ポイント、30万円
  • 8位: Japan 時代は – 160ポイント、30万円
  • 9位: Japan αDAves – 145ポイント、30万円
  • 10位: Japan 96〒 – 135ポイント、30万円
  • 11位: Japan BsT – 130ポイント、10万円
  • 12位: Japan të*ripiの戦隊 – 115ポイント、10万円
  • 13位: Japan 対あり≠ – 110ポイント、10万円
  • 14位: Japan 気持ちぃ – 110ポイント、10万円
  • 15位: Japan モナえもんズ – 110ポイント、10万円
  • 16位: Japan BLD – 65ポイント、10万円
  • 17位: Japan αDcrow – 55ポイント、10万円
  • 18位: Japan 稼ぎ屋 – 25ポイント、10万円
  • 失格: Japan DgGteamEINS
  • 失格: Japan DgGZWEI

大会自体はかなり良い印象があっただけに、このような結果となってしまったのは非常残念です。賞金が高額なのはもちろんありがたいことですが、未成熟なシーンでそれをやってしまうと、今回のような事が起きる可能性があるという教訓の一例になってしまいました。

その後、Japan DgGは今回の処分を受けてチームを解散すると発表しています。

https://twitter.com/DGGaming_OA/status/1162374103388438530

ご報告です。
荒野チャンピオンシップの運営から正式に発 表があった通りでDgG team ZWEI、DgG team EINSは規約違反により賞金剥奪となりました。
予選参加チームの皆様、準決勝参加チームの皆様、決勝参加チームの皆様、ちーむえーけー!!の皆様、大会運営の皆様、関係者の皆様、ファンの皆様、この度は本当に申し訳ございませんでした。
今回の件はDgG運営の認識の甘さが生んだミスです。 選手達をどうか温かい目で見守って頂ければ 幸いです。

DgGの今後について
本日を以って解散と致します。 応援して頂いていた沢山のファンの皆様には残念な報告となり、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。
立ち上げ当初から沢山の方に支えられてここまで来ましたが、最後に期待を裏切る形で終わりを迎えてしまったことを運営一同心より 謝罪致します。 誠に申し訳ございませんでした。
そして、最後まで応援して頂いた皆様、本当にありがとうございました。

DgG所属の選手に関しまして
DgG所属の選手達は一人一人がとても魅力的でどのチームに行っても活躍できる選手達ば かりです。 その選手達が志半ばでどこへも行き先がなくなるのは防ぎたいです。チーム運営者様、クラン運営者様にお願いです。
スカウトしたい選手がいれば直接連絡か元運営陣に知り合いがいればコンタクトを取って頂ければ幸いです。 所属選手は公式ツイッターフォロー欄より見ることができます。 何卒、宜しくお願い致します。

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この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

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