様々なタイトルでeスポーツの大会運営を行なう『ESL』が、公式大会放送の同時視聴配信(ミラー配信)のガイドラインを公開しました。

同時視聴配信について

今回のガイドラインは、『ESL』主催大会の公式放送映像を使った同時視聴配信(ミラー配信)に関するものです。

これまでは原則として認められていませんでしたが、事前に申請を行ないガイドラインに従うことで、ESL公式の同時視聴配信用映像を使用して、配信を行なうことができるようになりました。

ESLは『Counter-Strike 2』や『Dota 2』を中心に様々な大会の運営を行なっており、今回のガイドラインで対象ゲームタイトルの指定は行なわれていません。

主なポイント

  • ESL公式映像を使ったミラー配信を申請制で許可
  • 同時視聴配信は基本的にTwitch限定で許可(例外で許可される場合あり)
  • 同時配信用の公式フィードを使用しなければならず、大会放送の取り込みは不可
  • 映像に関するさまざまな規定あり
  • 配信者のスポンサー表示は基本禁止

『Counter-Strike 2』や『Dota 2』に組み込まれているゲーム内観戦機能(GOTVやDotaTV)を使用した配信は、今回のガイドラインの対象となっていません。

これらについては別途ルールやガイドラインが定められている場合があり、『Dota 2』の公式ガイドラインは下記で確認することができます。

以下は、今回発表されたESL同時視聴配信のガイドライン和訳となります。

事前申請

共同配信には下記を含めて該当の窓口に申請を行なうこと

記入する内容

  • 配信を行なうTwitchチャンネルのリンク
  • Discord ID
  • 配信を希望する大会名

英語配信
costreaming@efg.gg

他言語配信
mediarights@efg.gg

1.参加方法・行動規範

プロ意識
パートナーは、常にプロ意識を持って行動しなければならない。ESL、関連会社、大会スポンサーを誹謗中傷することは禁止される。

中立性
パートナーは、放送中に政治・宗教・地域のセンシティブな話題について個人的に意見してはならない。

行動規範
パートナーはチャットを適切に管理し、不快・嫌がらせ・暴言などを防ぐ責任を持つ。

2.技術・配信要件

許可される配信プラットフォーム
共同配信はTwitchのみを許可する。
YouTube、TikTok、Facebook、その他のプラットフォームは明確な許諾を得ていない限り禁止される。

※YouTubeチャンネルが例外規定に基づき承認された場合、許諾されたチャンネルは事前にホワイトリスト登録・著作権承認が必要となる。この手続きがなく発生したDMCA(デジタルミレニアム著作権法)申請について、ESLは一切の責任を負わない。

使用するフィード
パートナーは、ESLの放送配信Discordで提供される公式英語配信フィードを“必ず”使用しなければならない。
共同配信者は、ESLが直接提供するフィードを使用しなければならない。「https://twitch.tv/eslcs」などの配信映像を取り込むことを固く禁ずる。

配信名の規則
配信のタイトルには、公式大会名を必ず含める(例:「IEM Cologne 2026」)。

3. 常時配信

共同配信者は、並列配信ハブとして承認される。視聴者の流出を防ぎ、ストーリーの一貫性を維持するために以下のセグメントルールを適用するものとする。

途切れることのない体験の提供
共同配信は、大会放送の開始から終了まで途切れることなく継続しなければならない。
ESL主催大会の配信中に、他の配信に切り換えたり、ゲームをしたり、雑談配信に切り換えることは禁止する。

大会放送は、以下の要素で構成されるものとする。

ゲームプレー
1マップ目の開始から、試合終了までを含むものと定義する。

  • 音声:ESLの放送音声を適切な音量で聞きとれる状態を維持しなければならない。
  • 映像:ピクチャー・イン・ピクチャーのサイズは画面の5%以内とする(後述のセクション4で説明)

試合間映像コンテンツ

デスクコーナー、入退場、インタビューなど

  • 音声:ESLの放送音声を聞き取れる状態とする
  • 映像:オーバーレイは画面の33%までのサイズとする

本編の前後コンテンツ

試合開始のカウントダウンがゼロになる前、トロフィー授与の後までのコンテンツ。

パートナーは、このパートにおいてはフルスクリーンのテイクオーバー表示や独自音声を使用することができるものとする。

4.映像とWebカメラサイズ5パーセントルール

ESLの大会放送が妨げられないようにするため、ゲームプレイ中と試合間映像コンテンツにおいては、以下の画面構成を必須とする。

Webカメラサイズ5パーセントルール
Webカメラのサイズは画面の5パーセント以下とする。

カメラ配置
Webカメラのオーバーレイは、HUDや大会スポンサー部分に重ならないよう配置すること。

デジタルオーバーレイ

  • チャットフィード:背景は透明とし、画面の3%以下のサイズとする
  • SNSアカウント表示:画面の2%以下のサイズとする
  • 広告オーバーレイ:大会放送の共同配信中に、独自の追加映像や自分のスポンサーのオーバーレイを表示することは禁止とする

5.大会スポンサーと個人スポンサー

グローバルブランドパートナーは、ESLのスポンサーシップにおいて不可欠な存在であり、ブランドパートナーなくして現在のESLエコシステムは存在しない。これを理解し、以下のルールを守るものとする。

放送アセットの改変禁止

ESL放送のスポンサー表示は、放送全体を通じて100%同じく表示されるものとし、改変することを禁止する。非表示にする、他の要素をかぶせる、ミュートすることも不可とする。

ゲーム内のローテーションロゴ

ゲーム内のバナー

画面下部のオーバーレイ

広告要素

試合間画面

アナリストデスクのローテーションロゴ

L字フレーム

音声キュー

専用セグメント (アナリストデスク、アリーナセグメントなどを含む)

コマーシャルパート

5.個人スポンサーの制限

事前の許可なしで自身のスポンサーコンテンツを表示することは禁止とする。
以下は禁止の例。この一覧に限らないものとする。

  • 配信オーバーレイ
  • Webカメラ背景
  • Twitchパネル
  • チャットボットのメッセージ
  • イベントに関連するSNS投稿
  • スポンサー名を発する

禁止カテゴリ

以下を宣伝することは固く禁ずる

ESL FACEIT Group専有カテゴリ

  • コンピュータープロセッサ CPU・GPU・SSD
  • エナジードリンク、ソフトドリンク、飲料
  • 物流
  • ベッティング(賭け)
  • OEM
  • データプロバイダー
  • ゲームプラットフォーム
  • 椅子
  • 周辺機器 (ヘッドセット、モニターなど)
  • リテーラー
  • コレクション
  • 金融・暗号資産

完全に禁止するカテゴリ

  • 有料ダイヤルサービス
  • アカウント売買
  • 強いアルコール飲料
  • 銃器
  • 依存性薬物
  • ヘイトスピーチ
  • ハーブ療法
  • 違法薬物
  • 郵便詐欺
  • 効果が疑わしい医薬品
  • 政治広告
  • ポルノ・成人向けコンテンツや商品
  • キャラクター育成代行
  • ねずみ講
  • 宗教
  • スパム
  • タバコ、電子タバコ、関連機器
  • スキンを使ったギャンブル・トレード・マーケットプレース

※上記に加え、Valve社の知的財産権またはSteam利用規約に違反するコンテンツや素材の使用を固く禁ずる

6.出演者・ゲスト

許諾権利
共同配信の権利は、許可を得た個人のみに適用される。

共同配信者
個人配信に長時間出演するゲスト、共同配信者については事前にESLへのメールで承認を得なければならない。

7.データと権利

データの共有
パートナーはイベントが終了した後、ESL FACEIT Groupからの要請に応じすべての視聴データを共有しなければならない

肖像権の使用許諾

配信における肖像、音声、映像について、無期限・無料でESLがマーケティングやプロモーション目的で使用できるものとする。

8. 許諾の停止

上記のガイドラインに違反する配信が行なわれていた場合、ESLは共同配信へのアクセスを終了し、放送権を即座に剥奪する権利を有する

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