先日までコミュニティで話題になっていた、
CPL等の大会におけるチート使用疑惑に対するステートメントが
日本のe-Sportsイベント運営会社『AceGamer.net』より発表されました。
この発表は非常に重要なものであると判断し、全文を引用させていただきます。
CPL2004夏季大会日本予選のオンライン予選においてチームLegendoのCyrus(遠藤竜治)選手がチートツール(不正ツール)を使用したのではないかとの噂が日本のカウンターストライクコミュニティにて大きな話題になっています。
この件について、我々は大会運営者またeスポーツを推進する団体の責任において調査を行い対応をする必要があると判断しました。
まず最初に皆様にお願いをしなくてはならないのが、eスポーツの大会においてチートツール使用などの不正は絶対に行わないでください。特にオンラインでの試合では不正行為は非常に見分けにくく発見しにくいものです。これはeスポーツにかかわるすべての人が心に留めておくべき重要なポイントです。特に選手、審判、運営責任者、教育者はこのポイントに十分留意していなければなりません。
CPL2004夏季大会日本予選ではこのポイントを踏まえた上でルールを作成し、すべての選手のスポーツマンシップを尊重する運営を行いました。
話題に上がっているCPL2004夏季大会日本予選オンライン予選では、ルール公開当初Cheating-Deathという不正ツール判定プログラムを、サーバー側とクライアント側すべてに導入して試合を行う準備を進めておりましたが、選手側からCheating-Deathを採用することで起こる当たり判定のずれを理由に強い採用反対意見が出たため、参加するすべてのチームに了承を得た上で、Cheating-Deathの採用を中止しました。
オンライン予選の試合中には1人以上の審判がサーバーに入り、リアルタイムで試合の判定を行いました。Cyrus選手の所属するチームLegendの試合においても特に不正ツールを使用していたと判断できるようなこともなく、また相手のチームからも試合後不正の訴えもなかったため、すべて合意のもと試合結果をそのまま正式記録に反映いたしました。9月18日現在も他のチームからの不正の訴えはありません。
また、9月17日20時ごろCyrus選手へ直接電話をし確認をとったところ「使用していない」との返事をいただきました。
以上の過程から、CPL2004夏季大会日本予選オンライン予選の結果に変更はなく、すべて発表されている記録のままとします。
ただし、日本のIRC(インターネットリレーチャット)では異例とも言える500人近くが入ったチャンネルにおいて、Cyrus選手本人による “スポーツマンとしてふさわしくない発言” や “チームメンバー、大会への不誠実な発言” (これらの発言が彼自身のものであることは確認済みです)がみられたことを我々は遺憾に思っています。
このスポーツマンシップのみられない不誠実な態度に多くの人が落胆し、戸惑いを感じています。我々はこの事態を見過ごすことができないため、2005年12月31日までAceGamer.netが運営するすべてのイベントにおいて遠藤竜治選手の選手登録を拒否します。
我々が運営するイベントにおいて、また、始まりつつあるeスポーツの世界にこの様な悲しい出来事が起きてしまったことに対しeスポーツイベント運営者として深く責任を感じております。
我々AceGamer.netは今後もオンライン予選、ならびにオンラインでの大会を運営していきます。スポーツマンシップとは日本語で表すなら “正々堂々” という意味です。すべての参加者の協力がなければ、eスポーツイベントの成功、eスポーツの発展はなしえません。我々もより一層の努力をしていきます。
力をあわせてすばらしいeスポーツの世界を作っていきましょう。
2004年9月20日
AceGamer.net 犬飼博士
なお、本サイトのコメントにおいて個人を誹謗中傷するような
書き込みはすべて削除させていただくことにしますのでご了承ください。
次回のCPL2004冬季予選においては、チートなどの不正にたいして
厳格な対策措置を取っていくためガイドラインを作成中とのことです。
これに関しては、いろいろと意見を出してみるとよいと思います。
情報元 : AceGamer.net