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UMX Gaming キャプテン evant 選手インタビュー和訳

Chen "evant" Tsung-Kai 選手
台湾のプロゲームチーム『UMX Gaming』の Counter-Strike1.6部門でキャプテンを務める Chen “evant” Tsung-Kai 選手のインタビューが fnatic.com に掲載されています

UMX Gaming のファンという方が和訳を提供してくださいました。どうもありがとうございます。
記事内には補足のリンクを付け足しています。

evant 選手インタビュー by Cameron ‘fams’ Carson

CS1.6 プロゲーマー界ではおなじみとなった UMX Gaming は、アジアトップクラスのチームにして、最近では 『Intel Extreme Masters Asian Championship』で 2 位になりました

evant 選手はチームのキャプテン(イン・ゲーム・リーダー、指揮担当)で、韓国で開催された『CSO 東アジア大会』では WeMade Fox との試合を延長戦に持ち込んだ彼に、インタビューする機会が得られました。

話は UMX が IEM 世界大会に出場できなかった理由や、彼の eスポーツ引退後の将来、何が彼を完璧なプレイヤーたらしめているのか等、色々話を聞きました。

fnatic.com: ご自身とチームの紹介からお願いします。
evant 選手: 皆さんこんにちは! UMX のキャプテン、evant です。UMX がプロ化して何年か過ぎましたが、その間、WCG 台湾で 3 回連続連勝しました。最大の実績は IEM アジア 2 位入賞ですかね。
UMX の特色として、自分たちで eスポーツイベントを実施してます。
去年、HeatoN 氏と SpawN 氏が台湾に来た時のサポートと、彼らを連れてのアジアツアーもそうです(HeatoN 編SpawN 編)。

また、マネージャーの Xanver は有名な eスポーツコメンテーターとして、テレビにも出ています。

fnatic.com: 今年の『Intel Extreme Masters World Championship Finals』に出場する機会はあったのに、そうしなかったのは何故?
evant 選手: ZOWIE GEAR による遠征費用拠出の確約は取れてましたが、査証を取得するまでの期間がありませんでした。
2 週間の旧正月休み後にビザを申請しても間に合いませんでした。

fnatic.com: CS1.6 はアジアで最も人気のあるタイトルというわけではなく、RTS(StarCraft や WarCraft III)の人気に押されてますが、Fnatic や mousesports など欧米のチームのようにRTS のプロチームを設立するといったことになるんでしょうか?
evant 選手: StarCraft2 チーム設立の可能性はあるでしょう。Fnatic や mousesports のようにRTS チームを持つことは我々 UMX の目標の 1 つであり、そのためにも活動してます。
ただ、UMX の親会社(宣品有限公司)は CS にフォーカスしているので、それ次第でしょう。

fnatic.com: チームにおける目標は?
evant 選手: 当面の目標は、公式ランキングにおいてチームをアジアのトップまで押し上げることです。
Tyloo と WeMade Fox はとても強く、我々よりランクも上です。
ですから、継続的な練習は、我々が彼らに追い付き追い越すために、唯一できることです。

fnatic.com: eスポーツ選手としての目標は?
evant 選手: eスポーツ選手として経歴を最大限に活用して、少しでも多くの練習をして、一試合一試合を楽しめるようになることですね。
一番の夢は、HeatoN 氏や SpawN 氏のような eスポーツ用品の開発者になることです。

fnatic.com: 先日、Counter Strike Online の国際トーナメントで、WeMade Fox や他のアジアのチームと戦いましたが、欧米の人たちはほとんどそのイベントについて知らなかったようです。
イベントについて少し話していただけますか?

evant 選手: CSO は CS と同じゲームエンジンを使ってますので、グラフィックや挙動はほぼ同じです。
サーバーが違うだけです。
CS プレイヤーは自分でサーバーを立てられますが、CSO プレイヤーは運営会社が提供するサーバーに繋がないと遊べません。
運営会社のプロモーションの効果で、台湾のより多くの人たちが CSO に触れるようになっています。

今回の「CSO 東アジア大会」は、CSO を制作したネクソンが実施した最初の国際イベントです。
今回のイベントではスタートマネー $5,000 という特別ルールが適用され、韓国ではテレビで生中継が行われました。

大会1日目、WeMade Fox に de_inferno マップで勝利し、そのままグループ1位になりました。
2日目に我々は WeMade Fox に de_train マップで破れ、de_nuke の前半にはたった 1 ラウンドしか取れませんでした。
その後半、7:7 にして延長戦まで持ち込めるよう全力を尽くしましたが、それでも負けてしまいました。
でも、IEM の時よりもかなり良いスコアを収めたといえます。

2 日目の決勝戦の前に、韓国の通訳が教えてくれたのですが、初日に WeMade Fox が我々に負けたことについて彼らのマネージャー側は選手たちを叱っていたそうで、だからこそ、彼らは絶対に UMX に勝たなければいけなかったのでしょうね。
初日の我々の強さに、彼らは居ても立ってもいられなかったのです。

fnatic.com: WeMade Fox とは練習試合をしたことがありますか?
evant 選手: 練習する機会はないですね。いつもはシンガポールの Titans や香港の ep と試合をしてます。

fnatic.com: Na’Vi や WeMade Fox のようなトップチームは宿舎で共同生活していますが、UMX でも共同生活は行っていますか?
evant 選手: UMX にはトレーニングセンターがあり、3 人が共同生活をしてます。
他の 2 人は週末と休日、トレーニングセンターに来てます。

fnatic.com: 練習をしない時間は、どのように過ごしてますか?
evant 選手: 練習のないときは学校に行きますし、映画や音楽でリラックスしたりします。

fnatic.com: 以前は、将来何になりたいと考えてましたか?
evant 選手: ドイツ語を勉強していましたので、通訳になりたかった。

fnatic.com: あなたの eスポーツ活動を家族はサポートしてくれてますか?
evant 選手: 当初、eスポーツが何か為になるという根拠はありませんでしたが、家族はサポートをしてくれるようになりました。
チームに所属することが、他人と協力して働くことのできる人間に成長するための良い機会になる、と考えてくれました。
イベントがあるときは応援にも来てくれますよ!

fnatic.com: CS は長い間支持されてきましたが、CS のゲーム内容とこの数年の展開戦略について、個人的な意見は?
evant 選手: CS が長い間支持されてきた理由は、銃の挙動、リコイル、バランス調整にあります。
もし CS1.6 のグラフィックが CS:S 並に良くなれば、もっと長く遊ばれることになるでしょう。

fnatic.com: あなたが他のゲームではなく、CS にハマったきっかけは?
evant 選手: チームメートと一緒に遊べて、それが素晴らしく面白いので、CS が好きです。
リコイルやバランス調整の良さも、私が CS を選んだ理由ですね。

fnatic.com: あなたのチームにおける役割は?指揮担当、AWP(高威力のスナイパーライフル)担当、ライフル担当とか。
evant 選手: 私はチームの指揮を担当し、幾つかのマップでは AWP を担当します。

fnatic.com: あなたと他のプレイヤーの差は、どういうところにあると思いますか?
evant 選手: 私はデモ(試合のリプレイ)を沢山観て、フラッシュバン(閃光弾)を投げる時の新しいテクニックを勉強しています。
チームの作戦を立案し、自分たちのチームの弱点を素早く見出すことができるところが、私が他のプレイヤーと違うところだと思います。

fnatic.com: アジアの FPS シーンを発展させる上で、今必要なことは何だと思いますか?
evant 選手: より多くの国際的イベントと、長期に渡って実施されるアジアリーグが求められていますね。
北欧の EPS リーグが良い先例ですね。
アジアのインターネット回線の質が低かった時に、それを実現するのは難しかった。
しかし最近は香港の TGS との協力を始めて、ゲームサーバーをテストしてくれるチームを幾つか見つけました。
全てがとても順調に進んでいて、そのサーバーで大会を上手く実施することができるでしょう。
とても楽しみです。

fnatic.com: 一番優勝したいのはどの大会ですか? 理由も教えてください。
evant 選手: 『Intel Extreme Masters World Championship Finals』ですね。世界の強豪チーム全てが集まり、そこで優勝することはとても素晴らしいことでしょう。
真の王者が決まるのですから。

fnatic.com: 完全無欠なプレイヤーになるには、何が必要だと思いますか?
evant 選手: 考えること、そして自分自身とチームにある問題を見つけるのを継続することですね。
そして問題を効果的に解決するようにすることです。
良くスケジュールされた練習と、誰にでも挑戦しようという野心も重要ですね。

fnatic.com: 次はどの大会で会えますか?
evant 選手: ESWC か WCG になると思います。

fnatic.com: 何か言っておきたいことや、ファンへのメッセージはありますか?
evant 選手: 我々のスポンサーである ZOWIE GEAR と運営サイドに感謝しています。
彼らのサポートなしには、我々の成功はありえませんでした。
私たちのファンにも大変感謝しています。戦い続けるためのモチベーションになっています。
インタビューしに来てくれたあなたにも感謝します。


インタビューを読んで非常に頭が良い人なのだろうなという印象を受けました。
すばらしいインタビューでした。

情報元

Yossy
Writer
Negitaku.org 運営者(2002年より)。CS:GO、Dota 2が大好きです。 ラーメン、ランニング(60km完走)、カメラが趣味です。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

https://twitter.com/YossyFPS/
Comments (0)
  1. Avatar Endesa says:

    >>韓国ではテレビで生中継が行われました。
    相変わらずすごい

  2. Avatar エージェント弥七 says:

    WeMade FoxやUMXなどアジア勢の台頭は、これまで欧米プロチームに対するコンプレックスに支配されていた日本のCS界に自信を持たせてくれるのではないかと。
    「世界大会にいきなり出場することしか眼中にない」という背伸びはもういい加減に止めて、まず自分たちの国や地域でゲームを盛り上げて切磋琢磨していけば、きっと世界レベルに近づくはず。
    そのためにも、CSに神運営が存在しない以上、数少ないイベントや大会には率先して協力した方が良いと思いますよ。それはプレイヤーや観戦者のモチベーション向上という形で、プラスに返ってくる。

    インタビューにもある通り、UMXの連中だって、スポンサーの販促イベントでパシられ、人気獲得のために奔走し、練習以外の雑務をしっかりこなして、ようやく当面の練習環境をゲットしているわけで、しかも大会で結果出して当たり前だから、プロゲーマーという仕事は非常に厳しい…四六時中ボケーっとゲームばかりやって世界に行けるだなんて絶対思わない方がいいなこれは。
    で、その忙しい彼らは、アジアのCSコミュニティ活性化のため、自分たちで国際的なイベントを立ち上げようとしている。その詳細については近い将来明らかになりますが、日本のCSプレイヤーも少しは楽しみにして良いと思います。