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shox選手がTeam Liquidのベンチに下がった理由を説明、アメリカ移住計画の頓挫・過密スケジュールでの燃え尽きなど

Team Liquid CS:GO部門のスターティングメンバーを外れた France Richard “shox” Papillon 選手が、その理由を説明するコメントを公開しました。

shox選手のベンチ入り発表

shox選手のベンチ入り発表が行なわれたのは6月20日で、この時に明確な理由は明らかにされていませんでした。

そして、shox選手が公開したコメントが以下になります。

shox選手のコメント

主な理由

  • 準備していた家族そろってのアメリカ移住がさまざまな理由により難しくなった
  • フランス滞在でアメリカ時間で活動していたこと、CS:GOの過密スケジュールにより遠征続きで燃え尽き状態となった
  • 妻や子供と過ごす時間が少なくなってしまった ことなど

より詳しくは以下ご覧ください。

以下は翻訳

shox- My bench from Liquid and my future
23/06/2022

Hello everyone!

Team Liquidの発表でご存じの通り、私は正式にチームのベンチ入りとなっています。
チームで過ごした6ヶ月を振り返り、ベンチ入りを選択した理由を説明することは自分自身にとって重要なことです。

Team Liquidと話し合いを始めた時、スポーツ&ヒューマンプロジェクトに好感触でした。スポーツの面では、NAFやEliGEといった強力な火力を持つ選手が2人いること、過去にチームをいくつものタイトル獲得に導いた実績を持つnitr0がキャプテンを務めていることが、非常に良いと思っていました。

EliGEはカウンターテロリストサイドにおける共同インゲームリーダーや戦略を担当するなど、チームの重要な役割を担っていたので、自分も加えると3人のインゲームリーダー経験者がいることになります。このフォーマットを持つチームはいつも成功していましたし、1つのチームに3人のインゲームリーダーがいるというのはかなり珍しいため、非常に楽しみでした。

最後に加わったoSeeは将来性のある若きスナイパーで、経験豊富なプレーヤーに新たな世代の選手を加えるのは、個人的にも素晴らしいアイデアだと思いました。

Counter-Strikeにおいてヨーロッパはアメリカに比べて進んでいるので、自分の主な目標として、長年培ってきた経験を最大限に活かし現在のメタにおけるTeam Liquidの競争力を高める手助けをしたいと考えていました。

ヒューマンの面では2022年に、3ヶ月・2ヶ月の特定期間、アメリカに滞在することが認められました。妻と話し合い、アメリカで生活することは自分・妻・小さな子供にとっても良い人生経験になると考えました。新しい文化・考え方・生き方を模索するのは家族にとって素晴らしいことでしかなく、アメリカンドリームにむけた準備が出来ていました。

Team Liquidの手を借りながら、アメリカで生活するためのビザ取得の手続きを始めました。子供が新たに通う学校に連絡・訪問して、現在通っているフランスの学校とも連携しながら出来るだけスムーズに転校出来るよう進めていきました。引っ越し先のアパートもいくつか内見しました。そして、アメリカに行くという生活の変化について、家族を取り巻く全ての人に伝えていました。

全てが上手くいき、200%の状態でアメリカに向かう準備が整っていました。アメリカで開催されるトーナメントのために、現地に滞在することになっていましたが、残念な事にほとんどが中止、または運営上の理由でヨーロッパでの実施に変更されました。

最悪だったのはRMR(メジャー大会予選)で、Valveが直前で変更を決定したため、トーナメントの運用会社は対応を余儀なくされ、計画の変更・多くの追加渡航・問題・トラブル・多くのストレスが発生する結果となりました。

この結果、シーズンの途中であった私と家族には大きな打撃となりました。なぜならば、予定していたアメリカの生活が少なくとも2022年10月以降まで難しくなったからです。

そのため私はフランスで生活をしていますが、アメリカの選手に合わせた生活や予定があり、物事が非常に複雑となりました。Counter-Strikeの過密スケジュールにあわせて常に遠征しているので、リラックスしたり回復する時間がありません。

ブートキャンプ、トーナメント、メディア撮影、アメリカでのBLAST、RMR、IEM Dallas予選…。アメリカには自宅がないので、この期間はホテルに滞在するかマネージャー・Steveの家に泊めてもらっていました。状況を知るSteveは、私の遠征を出来る限る快適とするよう、あらゆる手を尽くしてくれました。とても感謝しています。

予定が山積みで、妻と子供が一緒に来ることが出来る場合には、出来るだけそのようにしていました。そうでなければ、家族達に会うことはほとんど出来ませんでした。

スポーツの面では、どのチームでもそうであるように複雑な状況がありました。日々の生活が難しい状態でしたが、厳しい競技シーンの中でチームに最高のチャンスを提供出来るよう出来る限りを尽くしました。ESL Pro League(のプレーオフ)ではHeroicを下し、Ninjas in Pyjamasと接戦を繰り広げました。(負けたが)勝ってセミファイナルに行くことが出来たと思います。ヨーロッパでのトレーニングが実を結び、チームは正しい道を進んでいることがわかりました。

このトーナメント後、予選があるため私たちはアメリカに戻らなければなりませんでした。選手達はアメリカ人で、アメリカで生活しているので、アメリカに帰れる時はそうなります。アメリカでの練習はヨーロッパで出来る質にはほど遠く、チームのレベルが下がっていくことがわかりました。

自分が出来る限りのことをすること以外はないので、アップダウンの連続で非常に疲れると感じながらも歯を食いしばって最後までやり遂げました。メジャー大会が終わる頃には燃え尽きてしまい、一刻も早くフランスに帰らなければならない状態でした(そのため、プレーオフ時にはアントワープにいませんでした。私を待ってくれていた全てのファンのみなさん、もうしわけありません)。

1月初旬からメジャー大会(5月)まで、自宅にいたのは25日だけでした。そのうち半分は、アメリカの労働時間にあわせて19時~深夜2・3時で過ごしていました。

この6ヶ月間、人生に必要な人間的な側面がまったくなかったので、ベンチに下がるという選択を避けることは出来ませんでした。

メジャー大会以降、一刻も早くより良い状態に戻るため、メンタルコーチ、家族、スポーツ、心理逃避など自身をケアするためにさまざまな手を尽くしました。これらが必要であると感じていました。すでにその効果を感じ始めており、人生を充実させ、新たなチームでの次の活動に200%の力で取り組むため、ケアを続けていきます。

自分にとって非常に難しい時期だったとしても、oSee, nitr0, NAF, EliGE, adreNと共有してきた時間に感謝しています。共に活動してきたという前向きな気持ちと、みんなに会えたことを忘れません。

VictorさんとTeam Liquidの理解にも感謝しています。誰も現状を望んでいなかったと思いますが、お互いにとってこの状況が続くことは正しい事ではありませんでした。

Team Liquidの全てと出会った全てのみなさん (Lucid, Joey, Will, Rich, Chang, Julian, Benjamin、そして他のみなさん)にも感謝しています。最初から、みんな私によくしてくれました。

私の次の活動について関心のある方は、shox@prodigy-agency.gg または twitter.com/Jerome_Coupezi 宛にご連絡をお願いします。

またすぐにお会いしましょう。heart on you <3

shox

情報元

この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。CS:GO、Dota 2が大好きです。 ラーメン、ランニング(60km完走)、カメラが趣味です。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

https://twitter.com/YossyFPS/
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