2005年に誕生した日本初のプロゲームチーム「4dimensioN」のメンバーとして活躍したICEBERGさんが、開業医として新たな道を歩み始めました。
「4dN.ICEBERG」開業医に
2005年、ICEBERGさんは日本初のプロゲーミングチーム「4dimensioN」(当時の名称は4dN.psymin)に加入し高校生にしてプロゲーマ一となりました。
ICEBERGさんは4dimensioNの一員として、『Counter-Strike』の世界大会『Cyberathlete Professional League 2005 Summer Championship』『ACON5』に出場するなど、学業とeスポーツの文武両道で活躍しました。

高校卒業後は琉球大学の医学部に現役合格し医師免許を取得。
2025年9月2日(火)、勤務医を経て地元・沖縄に「宜野湾シーサイドクリニック」を立ちあげ、開業医として新たな道を歩み始めました。
ICEBERGさん、おめでとうございます!

20年前 高校生プロゲーマーの苦労
2025年1月、『ZYGEN CS スターエキシビションマッチ』でICEBERGさんにお会いしました。
その時、高校生プロゲーマー時代のことを質問しており、この機会に紹介させていただきます。
―― 高校生でプロゲーマーとして活動して苦労したことはありましたか?
ICEBERG
先生など上の世代の方には「eスポーツ」というものを知っている人が全くいなくて、「eスポーツで世界大会に出場する」ということを学校に説明するのが大変でした。
―― 友達の反応はどうでしたか?
ICEBERG
同級生たちは「eスポーツで世界大会!すごい!」と言ってくれて、学校で話題になっていましたね(笑)。
―― 世界大会は海外で行なわれていましたよね。学校を何日も休んだと思うのですが、学業に影響はありましたか?
ICEBERG
世界大会で学校を休みたいという時に、部活動で大会に行くのと同じ申請書を出したんですが、残念ながら当時は認めてもらえませんでした。
公欠にはならず、ただ学校を休んだという扱いでした。
4dNの一員として活動していた1年1か月くらいの間に、大会に出場するために通算で30日くらい休んでしまうことになって、成績にも多少影響がありました。
いまの高校生ゲーマーのみなさんは、公欠扱いになる場合もあるのでしょうか?
もう少し寛容になって、高校生のプロ選手も活躍しやすい環境になっていたらうれしいです。
eスポーツが、より社会に受け入れられるようになると良いですね。

ご本人・ご家族のeスポーツに対する取り組み方が素晴しかった
20年前、「eスポーツ」は世間一般的にその存在は認知されていない状況でした。
そのような中、世界大会に出場すると学校が欠席扱いになってしまうにも関わらず、真剣に取り組んでいる息子を応援するために活動を認めてくれていたご家族が本当に素晴しいと思いました。
そして、ICEBERGさんがeスポーツだけでなく学業もしっかりとこなして医師となり、現在の活躍につなげているのもすてきな親孝行で、eスポーツに取り組む学生ゲーマーの方にモデルケースとして参考にしていただけたらと思い、今回紹介させていただきました。
