『Dota 2』公式世界大会『The International 2026』メインステージで、通常はサポートとして使われる「Io」がMidやCarryとして運用され活躍しています。

Ioとは

Ioは、味方の移動速度アップ、回復、マップのどこにでも移動できるアルティメットスキルなどを持つヒーローです。

通常はサポートで運用されることが多いヒーローですが、メインステージではMidやCarryといったダメージを出すコアとしての運用で勝利を手にするチームが出てきました。

活躍のキーとなっているのが、ダメージリソースになる「Spirits」のアビリティです。

「Spirits」のアビリティについて

「Spirits」のアビリティを発動すると、ヒーローの周辺に5体の精霊が召喚されます。
この精霊がヒーローやクリープに衝突すると、1体ごとにダメージが入ります。

ヒーローのまわりで光っているのがアビリティで召喚した精霊
精霊は敵ヒーローにぶつかるとは爆発してダメージを与える

ヒーローに当たると精霊は消滅してしまいますが、クリープの場合は消滅せず、効果時間内に通常よりも少ないダメージを与え続ける事ができます。

このスキルを使うことで、レーンでクリープを倒しながら、2箇所の中立クリープを同時に狩ることが可能となり、高速に経験値やゴールドを獲得できます。

Team Yandexのwatson選手は、中立クリープを味方にして動かすことができるアイテム「Helm of the Dominator」を購入することで、さらにファーミングを加速させていました。

中立クリープを使ってファーミングするwatson選手

「Aghanim’s Scepter」取得による「Spirits」強化

4,200ゴールドの「Aghanim’s Scepter」を手に入れることで、「Spirits」のアビリティが強化されます。

通常の「Spirits」は、精霊が敵ヒーローにぶつかるとダメージを与えて消えてしまい、改めてアビリティを発動するまで復活しません。

「Aghanim’s Scepter」でアビリティが強化されると、最大5体になるまで1秒ごとに新たな精霊を召喚するようになります。

これにより、敵ヒーローに精霊をぶつけて消滅しても新たな精霊が召喚されるため、長時間のチームファイトで継続的にダメージを出せるようになります。

本大会でIoをコア運用するプロ選手たちは、15~20分前後という早い時間帯に「Aghanim’s Scepter」を完成させています。そのため、ゲーム中盤に入る前後からIoのダメージ能力が大幅にアップします。

Team YandexのCHIRA_JUNIOR選手は、MidでIoを使い14分で「Aghanim's Scepter」を購入

タレント獲得による「Spirits」強化

Ioは、レベル15に到達すると「Spiritsのダメージ+50%」または「Tetherの移動速度+5%」のアビリティ強化を選択して獲得できます。

「Spiritsのダメージ+50%」を選ぶことで、ダメージがさらに増加するほか、クリープをより早く処理できるためファーミング速度も向上します。

レベルごとに様々な強化を得ることができる

マップのどこにでも移動できるアルティメット

アルティメットアビリティの「Relocate」は、Io本体と「Tether」のアビリティでつながっている味方ユニットを、マップ中の好きな場所に一定時間だけ移動させることができます。

「Relocate」を使うことにより、Ioはどこからでも強力な「Spirits」を使いながらチームファイト、奇襲攻撃などに参加し、大ダメージをだすことができます。

「Relocate」でチームファイトに参加しダメージを出すIo

Ioが活躍した2019年大会

Ioは2019年にも猛威を振るい『OG』の2連覇に貢献するヒーローとなりました。

当時はレベル15で獲得できるタレントスキル「Spiritsのヒーローに対するダメージ+75」が非常に強く、OGのana選手がIoを使うことで大ダメージを出していました。

今大会のIoは、15分ほどで「Aghanim’s Scepter」を手に入れるため、レベル15のタレント強化よりも早く脅威が増すのが2019年大会のIoよりも恐ろしい点と感じる点です。

Ioはグループステージから現在までに14回ピックされ、勝率は57%です。
メインステージDay2時点で、すでに4回ピックされ、大きなインパクトを残しながら3勝1敗の成績となっています。

今後のチームがIoを運用していくか、どのような活躍を見せるか注目です。

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