CPLに関するコラムをいただきましたので掲載させてもらいました。
4DN、目標のベスト8なるか? by Tak
GotfragでおなじみのTakです。現在アメリカの『c9 – Enemy Down』というCAL-inviteのチームに所属しています。もうすぐ帰国するということで日本のCS界に目を向け始めました。4DNがアメリカに出発したので、ここで4DN目標達成できるかちょっと予想してみようと思います。
CPLのシードシステム
まずは、シードについて考えてみましょう。基本的にシードか良ければ良いほど楽な相手にぶつかるシステムなので、シードがトーナメントの結果にもたらす影響は大きいです。CPLのシードは実力ではなく、過去のCPLやCALの実績によって決まります。特にCPL予選を勝ち抜いた4DNはAutobirthと呼ばれる、トップ16シードを獲得すると思われます。Nicotineも同じように前回は日本予選を勝ち抜き、確か13シードを獲得しています。
トーナメントの流れ
CPLは、まず予選ラウンドを2つ行ない全128チームを64チームまで絞ります。4DNがトップ16シードだと仮定すると、4DNはこの予選ラウンドには参加せずにすみます。その後もトップ16シードだと決勝トーナメント3ラウンド目まではいわゆる強豪チームと当たることはないと思います。
1ラウンド目はかなり弱いチームが相手、2ラウンド目で当たる可能性が高いのはCAL-P、あるいはCAL-Iのなかでも弱いチームだと思います。ここら辺のチームは技術的にはそれほど強いとは思いませんが案外チームワークがとてもあるチームがそろっているので、特にInfernoのようなチームワークが重要なマップでは要注意です。自分としてはTサイドはできるだけ速いペースで進めたほうがいいと思います。こういうチームワークがあるチーム相手だと時間を与えれば与えるほど相手が有利なポジション取りをするので速くせめてAimで相手を圧倒するのが最善だと思います。
ポイントはROUND3から
3ラウンド目で当たる可能性が高いのはアメリカの強豪チーム。ココが4DNベスト8への一番の壁だと思います。シードを考えると一番あたる可能性の高いチームと言ったらEGかRival辺りだと思います。
Team Rival
両チームとも実力的にはかなりのもの、しかも前回のCPLではあまりいい成績を収めていないのちょうど4DNとあたるシードの可能性が高いです。ただ両チームとも技術はピカイチですが、チームワークはたいしたことがありません。そういう意味ではNukeが3ラウンド目のマップというのは案外ラッキーかもしれません。両チームともNukeのCTサイドはSpamがうまいのでできるだけ外を攻めるのが賢明かと思います。ラッシュは余りお勧めしません、できるだけ相手の数を減らして、2対2などの状況を作り、ゆっくり時間をかけて相手のチームワークの悪さをうまく利用すれば勝てると思います。
世界の壁
正直言ってココからは勝つのは難しくなります。ヨーロッパ勢はチームワーク、技術共に4DNの上を行っています。それ以上に経験の違いは天と地ほどの差があるので、勝つのはちょっと無理だと思います。けれどもダブルエリミネーショントーナメントなので、一回負けてもまだまだ勝ちあがれます。そこでまたアメリカチーム、又はヨーロッパ勢のなかでも弱いチームとの対戦に勝てばベスト8です!
はっきりいって、いまはTSG、Rival以外はアメリカ勢は大したことないのでベスト8は十分可能だと思います。しかしそのためには幾つか気を使わなければいけないことがあると思います。
CPL日本予選からみる4DNの改善点
CPL日本予選を見ていて一番気になったのが4DN対La NouvelleVagueのde_trainの試合。結果的には4DNの勝利でしたけれどとても危なっかしい勝利だと言えます。LnVの後半戦の第3ラウンドにColtを購入したのがLnVの敗因だと思います。それさえなければLnVにとっては十分勝てる試合でした。こういう状況を生み出したのが気の緩み。
敵を3人すぐに倒して5対2という状況を造りながらもあっという間に逆転し、ラウンドを落としたのがいい例です。こういった気の緩みが互角のチームとの試合で結果を左右します。あと、1対3の状況で二人倒して、c4解除を始めて、遠くからHEが飛んできたらどう考えても解除し続けるのが普通なのに、結果は解除をやめてそのまま倒される始末。こういったイージーミスは許されません。ひとつのミスがひとつのラウンドを落とすきっかけになり、ラウンドをひとつ落とすと試合全体の流れが金銭的にも変わります。
Four Dimension [13-09] La Nouvelle Vague
[前半デモ] [後半デモ]
4DN勝利のポイント
このトーナメント、4DNにとって一番のキーが最初の3ラウンドだと思います。1ラウンド目を勝って、次の二つを勝つことに繋げること、これが重要です。1ラウンド目を勝っても2ラウンド目、相手のDEとArmorに負けたら元も子もありません。特にLANではDEがとても強力で、トッププレイヤーが使用すると恐ろしいことになります。特にトップチームのDE+Armorを経験したことのない4DNはちゃんと対策を立てなければいけません。特に4DNは無名のチームなので相手は4DNの実力をしらず、DEとArmorで十分勝てると思い込む可能性が高いので、2ラウンド目も勝って、最初の3ラウンドを勝てばそれだけ試合展開は随分楽になります。
CPLまでの二週間、この間に経験不足をできるだけ補い、上に述べたことを注意すればベスト8は夢ではありません。4DNさん、頑張ってください!
オマケ by Yossy
Takさんの所属するチームのムービー『C9: Enemy Down』。
紹介したはずなんだけどなぜかログにありませんでした。おかしいなあ。
Takさんコラムありがとうございました!