GGLにWarCraft3(WC3)の賞金についての記事『The Warcraft III Money Report: January – May 2007』が掲載されています。
様々なゲームタイトルが採用されているe-Sportsシーンですが、その中でWC3は個人戦としてはトップクラスの賞金額、イベント数を誇っており、「現状の”プロゲーマー”の収入ってどんな感じなの?」という参考になりそうです。
記事を簡単にまとめましたので、ご覧になって下さい(1ドル=120円、端数適当で計算)。
Warcraft3 マネーレポート
WC3 2007年1月~5月賞金額
- 賞金総額: $323,210(約3,879万円)
- 個人戦: $245,020(約2,940万円)
- チーム戦: $78,190(約938万円)
WC3 2007年年間賞金予想
- 賞金総額: $703,707(約8,444万円)
- 個人戦: $506,045(約6,072万円)
- チーム戦: $197,662(約2,371万円)
WC3 2007年1月~5月 Clan獲得賞金ランキング
- 1位
Meet Your Makers – $22,094(約265万円)
- 2位
Four Kings – $15,488(約186万円)
- 3位
World Elite – $14,046(約168万円)
WC3 2007年1月~5月 個人獲得賞金ランキング
- 1位 :
MYM]Moon – $76,620(約919万円)
- 2位 :
4K.ToD – $32,401(約389万円)
- 3位 :
wNV.FoV – $16,630(約200万円)
- 4位 :
SK.HoT – $16,231(約195万円)
- 5位 :
WE.IGE.Remind – $14,285(約171万円)
MYM]Moonは昨年に続いて年間の賞金総額が$100,000を超えそうな勢いです。
Game-Xロシア大会と、WSVG中国大会、韓国のTVリーグ戦「WWW」を三連覇したことが大きく響いています。MYM]Moonはnegutakuで以前にも紹介しましたが、「ファンタジスタ」や(見た目を含めて)「エイリアン」と呼ばれたり、(WC3には種族が4つしかないので)「第5の種族」とも呼ばれるWC3で最も有名なプロゲーマーです。
ゲームだけで生活をしており、所属しているクランMYMからの月給は15~25万円と言われています。
先日行われた「WWW」の決勝戦MYM]Moon vs WE.IGE.Lynの動画がGGLにアップされていますので、興味のある人はご覧になって下さい。WC3プレイヤーにとっては下手なTV番組より面白い、素晴らしい戦いになっています。
2007年の賞金が多い(と思われる)イベントトップ5
- Electronic Sports League – $241,562(約2,900万円)
- MBCGame – $142,200(約1,735万円)
- Game-X – $56,600(約690万円)
- World Cyber Games – $55,000(約670万円)
- Blizzard Entertainment – $50,750(約619万円)
Blizzard EntertainmentはWC3の開発メーカーです。
賞金$50,750(600万円)に加え、参加選手(約40人)の韓国やドイツへの渡航費、滞在費なども負担しており、コミュニティに対して強力なサポートをしていることがわかります。